こんにちは!札幌ホンダ 南郷店です。
「フィット」といえば優れた走行性能はもちろん、扱いやすいコンパクトな車体ながら、広い室内空間と広いラゲッジスペースを両立させたホンダの人気車種です。
2001年にデビューし、その年にはグッドデザイン賞を受賞。
さらに「日本カー・オブ・ザ・イヤー」や「RJCカー・オブ・ザ・イヤー」をダブル受賞するなどの快挙を達成した「フィット」。
シンプルでありながら老若男女幅広く愛されるスタイルで、現在も日本のコンパクトカーを代表する1台として知られています。
今回は、そんな「フィット」を購入する前に知っておきたい維持費について、型式やグレードなどの基本情報と共に、燃費や車検費用の目安、軽自動車との比較などを紹介していきます。
※情報は2021年3月10日時点のものです。
「フィット」はどんなクルマ? 特徴やモデル・グレードを紹介
2001年に販売が開始され、2020年には新型となる4代目が登場したばかりの「フィット」。
まずはその特徴や、モデル・グレードなどを簡単に説明します。
「フィット」の基本情報
「フィット」は、センタータンクレイアウトと呼ばれるホンダ独自の特許技術により、外観からは想像することができない車内空間の広さと、シートアレンジの豊富さを実現しています。
外観はシンプルで、親しみやすさを最優先に考えたスタイル。
もちろん個性的な外観にこだわるユーザーのために、異なる外観のグレードも用意されています。
「フィット」の型式とグレード、スペック
初代2001年式モデル(2001‐2007年)
GD1/2/3/4型があり、型式はそれぞれ排気量や駆動方式によって区分されています。
GD1は排気量1,300CC/駆動方式2WD、GD2は排気量1,300CC/駆動方式4WD、GD3は排気量1,500CC/駆動方式2WD、GD4は排気量1,500CC/駆動方式4WD。
グレードは、廉価グレードの「Y」、ベーシックグレードの「A」、上級グレードの「W」、スポーティグレードの「S」の4種類となっています。
2代目2007年式モデル(2007‐2013年)
GE6/7/8/9・GP1/4型があり、2007年10月18日に2代目へとフルモデルチェンジ。
さらにハイブリッド車も新設定されました。
GE6は排気量1,300CC/駆動方式2WD、GE7は排気量1,300CC/駆動方式4WD、GE8は排気量1,500CC/駆動方式2WD、GE9は排気量1,500CC/駆動方式4WD。
ハイブリッド車のGP1は排気量1,300CC/駆動方式2WD、GP4は排気量1,500CC/駆動方式2WD。
グレードは、ベーシックグレードの「G」、上級グレードの「L」、「X」、スポーティグレードの「RS」となっています。
スペックにおいては、エンジンがi-VTEC仕様に改良され、L13A型はi-DSIから1バルブ休止型VTECへ、L15A型は1バルブ休止型VTECから低速域と高速域で切り替える高出力型VTECへ変更となりました。
3代目2013年式モデル (2013年‐2020年)
2013年にフルモデルチェンジした3代目はGK3/4/5/6・GP5/6型があり、初代からの設計思想は継承しつつ、パワートレインや車体を新設計にしたことで性能を向上させています。
GK3は排気量1,300CC/駆動方式2WD、GK4は排気量1,300CC/駆動方式4WD、GK5は排気量1,500CC/駆動方式2WD、GK6は排気量1,500CC/駆動方式4WD。
ハイブリッド車のGP5は排気量1,300CC/駆動方式2WD、GP6は排気量1,500CC/駆動方式2WD。
グレードは、廉価グレードの「G」、ベーシックグレードの「F」「X」、上級グレードの「L」、スポーティグレードの「S」、「RS」となっています。
新たなテクノロジーの導入で、エンジンはSOHCからDOHCに切り替えられ、さらに1.3L車はエンジンにアトキンソンサイクル仕様のL13B型を搭載しています。
4代目2020年式モデル
2020年にフルモデルチェンジした4代目はGR1/2/3/4/5/6/7/8型があります。
ガソリンモデルは1.3Lのみとなり、ハイブリッドモデルは2モーター方式が採用されたことによって「フィットハイブリッド」から「フィットe:HEV(イー エイチイーブイ)」へ名称変更されています。
GR1・GR5は排気量1,300CC/駆動方式2WD、GR2・GR7は排気量1,300CC/駆動方式4WD。
ハイブリッドのGR3・GR6は排気量1,500CC/駆動方式2WD、GR4・GR8は排気量1,500CC/駆動方式4WD。
グレードは、ベーシックグレードの「ベーシック」、普段使いの利便性にこだわった「ホーム」、アクティブなスタイルの「ネス」、アウトドアに最適な「クロスター」、スタイリッシュな上級グレード「リュクス」となっています。
フィットの年式については「フィットの年式ごとのモデルをご紹介!グレードやスペック、装備で比較」でさらに詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
「フィット」の維持費はどれくらい?燃費は?
「フィット」にかかる年間の維持費を、車検や自動車税・自動車保険料の目安を考慮しながら算出していきます。
維持費にも関係する燃費についても、ご紹介しますね。
「フィット」の1年にかかる税金額
自動車を所有する場合にかかる税金は自動車税と重量税の2つ。
まず自動車税の金額は、排気量ごとに決められています。
「フィット」はグレードの違いがありますが1,000~1,500ccは同じ課税となり、自動車税はガソリン車・ハイブリッド車ともに、新車登録時期が2019年9月30日以前の場合は年間34,500円、2019年10月1日以降の場合は年間30,500円です。
自動車にかかる税金のもうひとつである重量税は、車両重量によって決定します。
こちらはグレードによって重量の差があるぶん、課税クラスが混在することもあるため注意が必要です。
例えば、フィット(3代目)の場合は、1,000kg以下であれば16,400円、1,500kg以下であれば24,600円となります。
※新車新規登録等時、2年自家用の場合
※エコカー減税の適用がない場合
自賠責保険料と任意保険料
自賠責保険は、車を所有するなら必ず加入しなければならない保険で、正式には「自動車損害賠償責任保険」と言います。
保険期間は一般的に、次の車検までの期間分の加入となり、「フィット」(普通車)で車検を受ける場合は24カ月契約の20,010円となります。
また、自賠責保険は万が一の交通事故の場合に対人にのみ損害を補償する保険なので、「対物」や「運転者自身の怪我」についての補償は対象外です。
その場合は任意保険で補う必要があるので、強制加入ではありませんが、加入しておく必要があります。
こちらの保険は、年齢や走行距離などで保険料や補償内容が変化しますので、ご自身に適した保険を選ばなくてはいけません。
「フィット」の車検費用
車検とは、正式には自動車検査登録制度のことで、車検費用は「法定費用」「車検基本費用」「部品交換費用」の3つの金額の合計になります。
「法定費用」は自動車重量税・自賠責保険・印紙代の合計金額で、車種ごとに法律で決めらているので、どこで車検を受けても同額です。
フィットの場合、法定費用は先ほどご紹介した自動車重量税 16,400円〜24,600円、自賠責保険(24ヶ月)20,010円に印紙代の1,000円〜1,200円を加え、合計が37,410円〜45,810円となります。
車検基本費用は、点検整備費用・測定検査料・車検代行手数料の合計金額で、自動車ディーラーや車検専門店など、どこで車検を受けるかによって金額が変化します。
※名称も各ディーラー・車検専門店によって異なります。
フィットのようなコンパクトカー(小型乗用車)だと、24カ月定期点検整備費用として約20,000円〜30,000円、測定検査料約10,000円、車検代行手数料約12,000円が目安で、合計で42,000円〜52,000円ほどになります。
今回は、車検基本費用を42,000円〜52,000円を相場として計算します。
「部品交換費用」は、車検の際に整備が必要となった場合、パーツの劣化や損傷などを修理交換する際にかかります。
「フィット」の燃費は?
ガソリン代は、ハイブリッド車・ガソリン車でもっとも金額に差が出る費用です。
参考に3代目「フィット」のJC08モード燃費で考え、ハイブリッド車(GP6)4WD /実燃費29.0km/L、ガソリン車(GK4)/燃費20.8km/Lで年間10,000km走行で計算すると、ハイブリッド車約48,300円、ガソリン車約67,300円となります。
※ガソリン代はレギュラー140円/Lで計算
やはり燃料代は、ハイブリッド車とガソリン車で大きな差が出るので、日常的な走行距離によってはハイブリッドの維持費は格段に安くなります。
※情報は2021年3月10日時点のものです。
「フィット」の維持費を軽自動車と比較!
普通車よりも維持費が安いというイメージのある軽自動車ですが、「フィット」と比べるとどのくらいの差があるのでしょう?
軽自動車の1年の維持費と「フィット」の維持費を比べてみたので、ぜひ参考にしてください。
「フィット」(ハイブリッド)の維持費
自動車税 34,500円(2019年9月30日以前の新車登録の場合)
重量税 24,600円(1,500kg以下)
印紙税 1,000円〜1,200円
車検基本費用 42,000円〜52,000円
自賠責保険 20,010円(24カ月契約)
燃費 48,300円(29.0km/Lとして計算)
合計 170,410円~180,610円
軽自動車の維持費
自動車税 10,800円(軽自動車)
重量税 6,600円(軽自動車)
印紙税 1,100円
車検基本費用 37,000円〜47,000円
自賠責保険 19,730円(24カ月契約)
燃費 70,000円(燃費20.0km/Lとして計算)
合計 145,230円〜155,230円
※2021年3月10日時点での概算
これで見ると、1年あたりの維持費は、軽自動車のほうが「フィット(ハイブリッド)」に比べて約25,000円安くなります。
軽自動車との差は年間で見ると、そこまで大きい差はないといえるでしょう。
フィットのモデルごとの維持費の違いもある!?
「フィット」初代、2代目、3代目と、それぞれのモデルの維持費の違いはあるのでしょうか?
自動車税や自賠責保険料に差はありませんが、やはり燃費性能に関しては新しいモデルのほうが各段に良いので、そこで年間の維持費に大きな差がついてしまいます。
また、重量税については「エコカー減税対象であるかどうか?」もポイントです。
2代目以降のハイブリッド車であれば、エコカー減税の対象となることも。
そのぶん維持費が安くなるでしょう。
「フィット」の維持費を知って購入の参考に
ホンダの人気車種である「フィット」の年間の維持費について調べてきました。
自動車税+重量税+車検費用+自賠責保険+燃費で、ハイブリッド車なら17万円台から、ガソリン車であれば18万円台からが目安です。
それに任意保険料がプラスされると考えておきましょう。
燃費や税金などで差あるので、ハイブリッド車とガソリン車での維持費の違いを考慮して購入を決めると良いかもしれません。
札幌ホンダでは「フィット」の中古車を取り扱っております(完売している場合もございます)。
ぜひ今回の年間維持費の例を、購入の際の参考にしてみてくださいね!