こんにちは!札幌ホンダ 南郷店です。
2004年にホンダのミニバンラインアップのフラッグシップとして登場した「エリシオン」。
ホンダのミニバン「ステップワゴン」の上位車種として販売され、スタイリッシュなボディとゆとりある快適な室内空間、普段乗りに最適な乗り心地を追求した8人乗りのミニバンです。
2013年に惜しまれつつ販売終了となりましたが、中古車市場では変わらぬ人気を誇っています。
今回は、そんな「エリシオン」を購入する前に知っておきたい維持費について。
その特徴や基本情報と共に、維持費の内訳や燃費・燃料費の目安、年間維持費の合計をご紹介していきます。
※情報は2021年6月18日時点のものです。
上級ミニバンのホンダ「エリシオン」!どんな特徴や魅力がある?
まずは、ホンダ「エリシオン」の特徴とスペックを紹介します。
ホンダ「エリシオン」の特徴
2004年に誕生したホンダ「エリシオン」は、重厚感のある大柄なボディと開放感あふれるキャビンを確保した、広さと快適性に優れた最上級ミニバンです。
兄弟車であるホンダ「オデッセイ」より全長・車幅が一回りほど大きなボディながら、1,800mm以下に抑えられた車高と低床プラットフォームで、低重心の安定感ある走行性能を実現。
当初のエンジンラインナップは、K24A型(2.4L)とJ30A型(3.0L)の2種類。
2007年に新たに追加された「エリシオン プレステージ」にはJ35A型(3.5L)が搭載され、それぞれ駆動方式がFFもしくはフルタイム4WDが設定されています。
エンジンタイプが多数ある「エリシオン」の場合は、排気量の違いによって維持費も変化するので、中古車を選ぶ際には注意が必要ですね。
2012年に標準タイプの「エリシオン」が廃止され、2013年10月には「エリシオン プレステージ」の日本での生産・販売が終了。
しかしその後も中国では2015年まで製造・販売が続けられ、2016年には2代目(RC1/2型)が発売するなど今も変わらぬ人気です。
その他の特徴や年式の変換などの詳しい情報は「ホンダ「エリシオン」の年式は?モデルごとの特徴を解説!」を参考にしてみてくださいね。
「エリシオン」「エリシオン プレステージ」のスペック
今回は車両重量や排気量の違う2型として「エリシオン」の2.4Lモデル「G AERO」、「エリシオン プレステージ」の3.5Lモデル「SG」をピックアップして維持費を比較していきます。
エリシオン「G AERO」(2.4L)【RR1】
全長×全幅×全高(mm) 4,845×1,830×1,790
車両重量(kg) 1,820
総排気量(L) 2.354
JC08モード走行燃費(km/L) 9.9
エリシオン プレステージ「SG」(3.5L)【RR5】
全長×全幅×全高(mm) 4,920×1,845×1,790
車両重量(kg) 1,960
総排気量(L) 3.471
JC08モード走行燃費(km/L) 8.2
ホンダ「エリシオン」の維持費の内訳は?
「エリシオン」にかかる年間の維持費を、車検や自動車税・自動車保険料の目安を考慮しながら算出していきます。
2.4Lモデルの「エリシオン(G AERO)」、3.5Lモデルの「エリシオン プレステージ(SG)」を例に比較していきましょう。
「エリシオン」の1年にかかる税金額
自動車を所有する場合にかかる税金は自動車税と重量税の2つ。
まず自動車税の金額は、普通車の場合は排気量ごとに決められています。
「エリシオン」の総排気量は2,000~2,500ccなので、新車登録時期が2019年9月30日以前の場合は年間45,000円になります。
「エリシオン プレステージ(SG)」の総排気量は3,000~3,500cc以下なので、新車登録時期が2019年9月30日以前の場合は年間58,000円になります。
自動車にかかる税金のもうひとつ重量税は、車両重量によって決定します。
「エリシオン」の車両重量は1,820kg、「エリシオン プレステージ」の車両重量は1,960kgなので、重量税はどちらも2,000kg以下のランクとなり価格は32,800円となります。
※新車新規登録等時、2年自家用の場合
自賠責保険料と任意保険料
自賠責保険は、車を所有するなら必ず加入しなければならない保険で、正式には「自動車損害賠償責任保険」と言います。
保険期間は一般的に、次の車検までの期間分の加入となり、「エリシオン」(普通車)で車検を受ける場合は24カ月契約の20,010円となります。
また、自賠責保険は万が一の交通事故の場合、対人にのみ損害を補償する保険なので、「対物」や「運転者自身の怪我」についての補償は対象外。
その場合は任意保険で補う必要があるので、強制加入ではありませんが、加入しておく必要があります。
こちらの保険は、年齢や走行距離などで保険料や補償内容が変化しますので、ご自身に適した保険を選ばなくてはいけません。
「エリシオン」の車検費用
車検とは、正式には自動車検査登録制度のことで、車検費用は「法定費用」「車検基本費用」「部品交換費用」の3つの金額の合計になります。
法定費用は自動車重量税・自賠責保険・印紙代の合計金額で、車種ごとに法律で決めらているので、どこで車検を受けても同額です。
「エリシオン」「エリシオン プレステージ」の場合、法定費用は先ほどご紹介した自動車重量税 32,800円、自賠責保険(24ヶ月)20,010円に印紙代の1,000円〜1,200円を加え、合計が53,810円〜54,010円となります。
車検基本費用は、点検整備費用・測定検査料・車検代行手数料の合計金額で、自動車ディーラーや車検専門店など、どこで車検を受けるかによって金額が変化します。
※名称も各ディーラー・車検専門店によって異なります。
「エリシオン」、「エリシオン プレステージ」のような普通乗用車であれば、共に24カ月定期点検料として約23,000円〜33,000円、測定検査料 約10,000円、車検代行手数料 約12,000円が目安です。
今回は、車検基本費用約45,000円〜55,000円を相場として計算します。
「部品交換費用」は、車検の際に整備が必要となった場合、パーツの劣化や損傷などを修理交換する際にかかります。
※情報は2021年6月18日時点のものです。
ホンダ「エリシオン」の燃費や燃料費、年間維持費の合計は?
「エリシオン」の燃費や燃料費、税金や保険などを合計した年間維持費を算出してみましょう。
ホンダ「エリシオン」の燃費と一年間の燃料費
ガソリン代は、年間の維持費でもっとも金額に差が出る費用です。
「エリシオン」はJC08モード走行燃費が9.9km/Lとなっており、これを参考にして年間10,000km走行で計算した場合151,515円となります。
「エリシオン プレステージ(SG)」はJC08モード走行燃費8.2km/Lとなっており、年間10,000km走行で計算した場合、182,927円となります。
※ガソリン代はレギュラー150円/Lで計算
ホンダ「エリシオン」の年間維持費合計は?
「エリシオン」「エリシオン プレステージ」の一年間の維持費の合計は、それぞれどのくらいになるのでしょうか?
「エリシオン」(2.4L)の年間維持費
- 自動車税 45,000円(2019年9月30日以前の新車登録、2,500cc以下)
- 重量税 32,800円(2,000kg以下)
- 印紙税 1,000円〜1,200円
- 車検基本費用 45,000円〜55,000円
- 自賠責保険 20,010円(24カ月契約)
- 燃費 151,515円(9.9km/Lとして計算)
- 合計 295,325円〜305,525円
「エリシオン プレステージ」(3.5L)の年間維持費
- 自動車税 58,000円(2019年9月30日以前の新車登録、3,500cc以下)
- 重量税 32,800円(2,000kg以下)
- 印紙税 1,000円〜1,200円
- 車検基本費用 45,000円〜55,000円
- 自賠責保険 20,010円(24カ月契約)
- 燃費 182,927円(9.9km/Lとして計算)
- 合計 339,737円〜349,937円
※2021年6月18日時点での概算
「エリシオン」(2.4L)の1年あたりの維持費は全部で30万円前後になり、「エリシオン プレステージ(3.5L)」の1年あたりの燃費は全部で34万円前後。
排気量と燃費の分「エリシオン プレステージ」(3.5L)のほうが費用が高くなります。
ホンダ「エリシオン」の維持費を知って購入の参考に
2004年にデビューした「エリシオン」と、2007年に追加された「エリシオン プレステージ」。
今回は、2.4L 直4DOHC i-VTEC(K24A型)搭載の「エリシオン」と3.5L V6(J35A型)搭載の「エリシオンプレステージ」、それぞれ排気量の異なる2タイプの維持費を比較してみました。
維持費の内訳としては自動車税+重量税+車検費用+自賠責保険+燃料費となっており、2タイプの維持費では1年間で4万円前後の差があることがわかりました。
燃費や車検費用など、予め節約法なども考慮して購入を決めると良いかもしれません。
札幌ホンダでは「エリシオン」の中古車を取り扱っております(完売している場合もございます)。
ぜひ今回の年間維持費の例を、購入の際の参考にしてみてくださいね。