こんにちは!札幌ホンダ 西店です。
長い歴史を誇るホンダのフラッグシップモデル「レジェンド」は、ホンダ初のV型6気筒エンジンを搭載し、3ナンバー仕様車も用意された高級セダンとして1985年に誕生。
一度は生産終了という憂き目に見舞われつつも、また2015年に復活を遂げており、現行型は5代目。
パワフルで快適な走りと高い燃費性能、抜群の安全性能と、持てる技術を結集した最高クラスのモデルとして知られる「レジェンド」。
今回はそんなホンダの人気車種「レジェンド」の年式について、初代モデルから最新モデルまでの、それぞれのスペックの違いや魅力を説明します。
ホンダ「レジェンド」はどんなクルマ?
「伝説」を意味する車名の「レジェンド」は、ホンダ初となる3ナンバー車でなおかつ高級車クラスのモデルとして1985年に誕生しました。
1987年に日本車として初めてSRSエアバッグが搭載され、さらに1989年には雪道などでの発進時にタイヤが空転するのを防ぐトラクションコントロールがFF車として初めて搭載されるなど、まさに安全性能で「伝説」を作っている「レジェンド」。
骨格に高強度ながら軽量のハイテン材を使用し、軽量化や空力性能の向上を徹底したボディー。
骨格幹部を中心に高度な接着技術によって剛性感を高め、走り始めから実感できる重厚で落ち着きのある乗り味と強い一体感、高効率なエネルギー制御による低燃費が魅力です。
乗り心地を追求したサスペンション、振幅感応型ダンパーも採用し、思い通りの走りを実現してくれます。
また、フロントにエンジンと1基のモーター、リアには左右の後輪を別々に駆動できる2基のモーターを搭載し、走行や路面状況に合わせて駆動方式の切り替え・駆動力の大小の制御も可能。
多種多様なシーン対応できる駆動システムも特徴的です。
ホンダのフラッグシップカーとして、高級感にこだわった走りとスタイルが話題を呼び、最盛期の1991年には約1万9,000台を販売するほどの人気を得ています。
ホンダ「レジェンド」の年式は5代目まである!各特徴や代表スペックをご紹介
初代から5代目までの「レジェンド」の、年式ごとの違いを詳しく紹介していきます!
ホンダ「レジェンド」初代1985年式モデルの特徴は?
初代「レジェンド」(KA1/2/3/4/5/6型 1985年-1990年)は、1985年にホンダ初となる3ナンバー車で、初の高級車クラスのモデルとして登場しました。
エンジンは、発売当初は2.0LのC20A型と2.5LのC25A型、2ドアハードトップには2.7LのC27A型を搭載。
セダン(2.0L NA車および2.5L車)にのみ、5速MT仕様も用意されていました。
グレードは、2.5L・2.7Lは「Xi」、2.0Lは「Gi」「Zi」「Mi」などのグレードが用意され、1988年のマイナーチェンジにて、セダン2.0L車に可変ウィングターボエンジンを搭載した新グレード「Ti」が追加されました。
さらに、国産車初の運転席SRSエアバッグシステムを備える最上級グレード「エクスクルーシブ」シリーズも追加。
天童木工製本木目パネルのほか、トップグレードのみ100%ウールモケットシートが装備されているなど、装備と内装が豪華になっています。
初代「レジェンド」基本モデルのスペック
初代の基本モデル「KA1型」のスペックを参考に紹介します。
2000:V6Zi【KA1型】
- 全長×全幅×全高(mm) 4,690×1,695×1,390
- 車両重量(kg) 1,290-1,300
- ホイールベース(mm) 2,760
- エンジン C20A水冷V型6気筒横置
- 総排気量(L) 1.996
- 最高出力(PS/rpm) 145/6,500
- 最大トルク(kg-m/rpm) 17.0/5,500
- 燃料タンク容量(L) 68
- 10モード走行燃費(km/L) 8.5~9.8
- 最小回転半径(m) 5.5
ホンダ「レジェンド」2代目1990年式モデルの特徴は?
1990年のフルモデルチェンジで生まれ変わった2代目「レジェンド」(KA7/8型 1990年-1995年)は、通称「スーパーレジェンド」と呼ばれ、高級感へのこだわりを踏襲しつつボディサイズはひと回りアップ。
内装に天童木工製本木目パネルが装着されています。
駆動方式は全車FFで、ホンダ独自のレイアウトのFFミッドシップを採用して前後重量配分が最適化。
搭載されたエンジンはすべて縦置きの3.2LのC32A型となるなど、パワートレインが刷新されています。
グレード体系は標準グレードが「β」、リアパワーシートや本木目リアシガーパネル、レザーインテリア、100%ウールモケットシートを標準装備とした上級グレード「α」。
1992年のマイナーチェンジでは、装備がさらに強化された新グレード「α Touring」が追加されています。
2代目「レジェンド」基本モデルのスペック
2代目の基本モデル「KA7型」のスペックを参考に紹介します。
β【KA7型】
- 全長×全幅×全高(mm) 4,940×1,810×1,405
- 車両重量(kg) 1,560
- ホイールベース(mm) 2,910
- エンジン C32A水冷V型6気筒縦置
- 総排気量(L) 3.206
- 最高出力(PS/rpm) 215/5,500
- 最大トルク(Kg-m/rpm) 30.5/4,500
- 燃料タンク容量(L) 68
- 10モード走行燃費(km/L) 7.6
- 最小回転半径(m) 5.3
ホンダ「レジェンド」3代目1995年式モデルの特徴は?
1995年にフルモデルチェンジした3代目「レジェンド」(KA9型 1995年-2004年)。
ボディタイプに2ドアクーペがなくなり4ドアセダンに一本化され、装備もシンプル化されたものの、先代のコンセプトはしっかりと受け継がれています。
FFミッドシップレイアウトを踏襲しつつ、エンジンは3.5LのC35A型へと変更。
トランスミッションは4速トルコン式ATを組み合わせています。
グレードは標準グレードの「レジェンド」、スポーツグレードの「ユーロ」、復活した上級グレードの「エクスクルーシブ」の3タイプを設定。
1997年に後部中央席3点式シートベルトなど、安全装備がさらに充実した新グレード「ユーロ エクスクルーシブ」を追加しています。
3代目「レジェンド」基本モデルのスペック
3代目の基本モデル「KA9型」のスペックを参考に紹介します。
レジェンド【KA9型】
- 全長×全幅×全高(mm) 4,955×1,810×1,435
- 車両重量(kg) 1,580~1,600
- ホイールベース(mm) 2,910
- エンジン C35A 水冷V型6気筒縦置
- 総排気量(L) 3.473
- 最高出力(PS/rpm) 215/5,200
- 最大トルク(Kg-m/rpm) 31.8/2,800
- 燃料タンク容量(L) 68
- 10・15モード走行燃費(km/L) 8.7
- 最小回転半径(m) 5.5
ホンダ「レジェンド」4代目2004年式モデルの特徴は?
2004年にモデルチェンジした4代目「レジェンド」(KB1/2型 2004年-2012年)は、シャープでスタイリッシュなフォルムが特徴的な4ドアセダン。
駆動方式を世界初の4輪駆動力自在制御システム「SH-AWD」へと変更させたことで、操縦安定性が向上し、よりスポーティな走りが実現しています。
パワートレインは搭載方法が縦置きから横置きになり、エンジンは先代の3.5Lが軽量化したJ35A型に変更。
カタログスペックが最高出力300PSへと向上しています。
また、2008年のビッグマイナーチェンジでは、エクステリアデザインの刷新と共にエンジンの排気量が3.7Lに拡大され、さらに2010年のマイナーチェンジで、ホンダとして初めて6速ATが採用。
動力性能がさらにアップしています。
2012年に生産が終了し、27年の伝説に一旦終止符が打たれました。
4代目「レジェンド」基本モデルのスペック
4代目の基本モデル(2010年)「KB2型」のスペックを参考に紹介します。
レジェンド【KB2型】
- 全長×全幅×全高(mm) 4,985×1,845×1,455
- 車両重量(kg) 1,850
- ホイールベース(mm) 2,800
- エンジン J37A 水冷V型6気筒横置
- 総排気量(L) 3.664
- 最高出力(kW[PS]/rpm) 227[309]/6,300
- 最大トルク(N・m[Kgf-m]/rpm) 370[37.7]/5,000
- 燃料タンク容量(L) 73
- 10・15モード走行燃費(km/L) 8.7
- 最小回転半径(m) 5.8
ホンダ「レジェンド」5代目2015年式モデルの特徴は?
2012年に生産終了してから、およそ2年半ぶりに復活を遂げた5代目「レジェンド」(KC2型 2015年-)。
先代から大幅にリフレッシュされ、動力性能や燃費性能、安全性能などすべてがパワーアップしました。
ボディサイズはひと回り拡大され、流麗でモダンなフォルムに。
これまでのコンセプトを踏襲しつつさらに洗練されており、宝石のような輝きのジュエルアイLEDヘッドライトや存在感のあるデザインのテールランプが、見た目の上質感を引き立てています。
パワートレインは、3モーターハイブリッドシステム「スポーツハイブリッドSH-AWD」となり、前輪に3.5L直6SOHC直噴NAエンジンJ35Y型+1基のモーターと7速DCT、後輪に2基のモーターを内蔵した「TMU」(ツインモーターユニット)を搭載。
走行安定性や旋回性能が格段に向上しています。
また、歩行者への衝突回避を支援する「歩行者事故低減ステアリング」やミリ波レーダーと単眼カメラによる安全運転支援システム「Honda SENSING」を搭載するなど、安全性能も折り紙付きです。
2018年のマイナーモデルチェンジでは、エクステリアやカラーリングの変更、走行性能の向上に加え、高速道路などの渋滞時に前走車との車間を保ちながら自車の走行車線をキープするようドライバーの運転負荷を軽減する機能「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」が「Honda SENSING」に追加されています。
2021年には新タイプとして「Hybrid EX・Honda SENSING Elite」が登場。
高速道路や自動車専用道で、一定の条件下においてドライバーに代わって運転操作を支援するシステム「Honda SENSING Elite(ホンダ センシング エリート)」が搭載されています。
5代目「レジェンド」基本モデルのスペック
5代目「レジェンド」の基本モデル「Hybrid EX(KC2型)」のスペックを参考に紹介します。
Hybrid EX【KC2型】
- 全長×全幅×全高(mm) 5,030×1,890×1,480
- 車両重量(kg) 1,990
- ホイールベース(mm) 2,850
- エンジン J35Y 水冷V型6気筒横置
- 総排気量(L) 3.471
- 最高出力(kW[PS]/rpm) 231[314]/6,500
- 最大トルク(N・m[Kgf-m]/rpm) 371[37.8]/4,700
- 燃料タンク容量(L) 57
- JC08モード走行燃費(km/L) 16.4
- 最小回転半径(m) 6.0
ホンダ「レジェンド」の年式の変遷を知って自分に合った車を選ぼう
1985年に初登場した「レジェンド」は、ホンダのフラッグシップとして、革新的な技術や安全性を体現し続け、5代目では大幅にリフレッシュされ、動力性能や燃費性能、安全性能などすべてがパワーアップしました。
高級セダンならではの洗練されたデザインやプレミアム感はもちろん、走行性能や快適性などの全ての要素を高次元で満たした独自の存在感が特徴です。
それぞれの年式ごとの魅力を知って、ぜひクルマ選びの参考にしてくださいね。
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