こんにちは!札幌ホンダ 南郷店です。
ホンダの軽自動車「Nシリーズ」の一つである「N-BOX」は、広い室内空間や優れた快適性が評判のクルマです。
発売以降、現在まで多くの人々の人気を獲得し続けています。
そこで今回は、これまで販売されてきたN-BOXの特徴についてご紹介。
グレード・乗り心地・サイズといった基本情報や、中古車で選ぶ際のポイントについてご紹介します。
※2024年12月時点の情報です。
※リンク先のコラムは作成時点の情報に基づいています。
ホンダ「N-BOX」はこんなクルマ!
「N-BOX」は、ホンダの軽自動車シリーズ「Nシリーズ」(ホンダ初の軽自動車である「N360」もモチーフとしたシリーズ)の第一弾モデルとして、2011年に発売。
それまでの軽自動車に対する既成概念を超えた、「広さ・快適さ・経済性」を兼ね備えたモデルとして話題を呼びました。
その後、2度のフルモデルチェンジを経て、2024年12月現在も販売され続けています。
年式ごとの特徴をご紹介します。
初代モデル(2011年〜2017年)
2011年に発売された初代モデルは、ベースモデルの「N-BOX」と、個性や圧倒的な存在感を演出した「N-BOX Custom(カスタム)」の2タイプを展開。
初代モデルの最大の特徴は、ホンダのクルマづくりの原点である「M・M思想(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想」をもとに設計されたプラットフォームです。
ホンダの独自技術である「センタータンクレイアウト」により、大人4人が乗ってもゆったり過ごせる室内空間を実現しました。
室内の高さも十分にあり、小さな子どもが立って着替えをすることができるのでアウトドアでも十分に活用できます。
後席は両側がスライドドアになっており、狭い駐車場や壁際での開閉の際にドアをぶつける心配がありません。
開口部が大きく設計されているので、荷物の積み下ろしや小さな子供の乗せ降ろしがしやすくなっています。
また、初代モデルの荷室は、20Lのポリタンク4つが入るほどのスペースがあるため、荷物が多くても安心して運ぶことができます。
テールゲートの開口部も広いので、大きな荷物の積み下ろしもスムーズに行うことが可能。
後席シートの背もたれを倒せば荷室が拡張できるので、天井が高いので自転車なども運べます。
シートは左右分割で倒すことができるので、乗車人数に合わせて調整すると良いでしょう。
グレード
初代モデルのグレードは、エントリーモデルの「G」と上位モデルの「G・Lパッケージ」で展開されています。
なお、N-BOX Customではターボエンジン搭載のグレード「G・ターボパッケージ」も展開。
G・ターボパッケージには、クルーズ・コントロール機能が専用装備として搭載されています。
2代目モデル(2017年〜2023年)
N-BOXの2代目モデルは、2017年のフルモデルチェンジを経て誕生しました。
2代目も、初代と同じく「N-BOX」と「N-BOX Custom」の2タイプが展開されています。
また、2代目N-BOXから予防安全機能である「Honda SENSING」が全タイプに標準装備されました。
エンジンルームの縮小やテールゲートの薄型化により室内空間がさらに広がり、「ベンチシート仕様」「スーパースライドシート仕様」「スロープ仕様」の3つのタイプが選択できるようになっています。
スーパースライドシート仕様では、助手席シートが前後に570mmスライドできる「助手席スーパースライドシート」を採用。
小さな子どもを後席に乗せる際、後ろにスライドさせれば子どものお世話がスムーズに行えます。
また、前方に大きくスライドさせておけば子供を後席のチャイルドシートに座らせた後、外に出ずそのまま運転席に移動することも可能です。
荷室にスロープが設置されたスロープ仕様は、車椅子を利用する方のいる家庭で大きく重宝するでしょう。
後席シートを格納しスロープを引き出せばテールゲートから車椅子のまま乗降可能なうえ、電動ウィンチも備わっているので負担がとても少なくて済みます。
スロープは自転車の積み下ろしにも利用できるので、介護だけでなく趣味で活用したいという人にもおすすめです。
2代目N-BOXの荷室は、テールゲート開口部の高さが初代モデルよりも低く設計されています。
そのためウォークインで荷物の積み下ろしができ、自転車などの大きな荷物を運びたい時により活用しやすくなりました。
スーパースライドシート仕様の場合は後席シートを左右分割でスライドできるので、荷物の量やサイズによって荷室のスペースを調整することもできます。
グレード
2代目では、N-BOXにもターボエンジン搭載グレードが追加されました。
グレードは標準モデルの「G」、中間モデルの「G・L」「G・L ターボ」、最上位モデルの「G・EX」「G・EX ターボ」が展開されています。
3代目モデル(2023年〜)
2024年12月時点の現行モデルである3代目は、2023年に発売されました。
従来モデルと同様に広い室内空間を確保しつつ、インテリアの工夫によって運転のしやすい視界や快適性を実現。
メーター類がステアリングホイールの内側で確認できるインホールメーターを採用したことで、ダッシュボードがフラットになり前方の視野を広げることができました。
視野が広がったことで車幅や車両の動きが把握しやすくなり、安全性も向上しています。
また、左前方の視認性を向上させるために、左のフロントピラーの内側にあったサイドアンダーミラーをドアミラーに移動。
フロントピラーがスッキリしただけでなく、バックで駐車するときの左側の確認がしやすくなっています。
3代目N-BOXは、車内の快適性を高めるための工夫として、窓ガラスが水平基調で連続するように設計されているため、姿勢や視線の乱れが減り、乗り物酔いの防止につながります。
また、パワースライドドアが搭載される車両には予約ロック機能が搭載。
ドアが完全に閉まるまで待たなくても自動でロックがかかるので、雨の日や急いでいるときなどに重宝するでしょう。
そのほか、スライドドア開口部に設置された乗り降り用のグリップや大型のグローブボックスや後席のサイドポケットなど、乗る人全員が使いやすいクルマづくりの工夫を凝らしています。
グレード
3代目モデルでは、次のようなグレードを展開しています。
- N-BOX
- N-BOX JOY(※)
- N-BOX JOY ターボ(※)
- N-BOX ファッションスタイル
- N-BOX CUNTOM
- N-BOX CUNTOM ターボ
- N-BOX CUNTOM コーディネートスタイル(※)
- N-BOX CUNTOM コーディネートスタイル ターボ(※)
※:モノトーンと2トーンから選択可能
N-BOXのグレードや年式に関する情報は、下記のコラムをご覧ください。
ホンダ「N-BOX」のグレードの違いを解説!どれを選ぶべき?
N-BOX(Nボックス)の年式は?モデルごとのスペックや特徴を解説!
※リンク先のコラムは作成時点の情報に基づいています。
ホンダ「N-BOX」の乗り心地は?
N-BOXはどの年式でも室内空間が広く設計されているため、どのシートでも快適に過ごすことが可能です。
大人4人でも十分なゆとりがあり、足を組んでも窮屈さを感じさせないほどのスペースとなっています。
また、シートのサイズがセダンと同等で素材も柔らかいので、座り心地が良く長時間のドライブでも疲れを感じさせません。
2代目・3代目モデルでは車内を紫外線から守る「360°スーパーUV・IRカットパッケージ」が採用されているので、日差しの強い日のドライブも快適に過ごすことができます。
また、ボディの素材や吸音材の配置による工夫で、高速走行時でも社内での会話が楽しめるほどの静粛性を獲得しました。
N-BOXの乗り心地に関する情報は、下記のコラムでもご覧いただけます。
ホンダ「N-BOX」の乗り心地について解説!魅力や走行性能も
N-BOX(Nボックス)と雪道の相性は良い?冬道でのドライブについて
※リンク先のコラムは作成時点の情報に基づいています。
ホンダ「N-BOX」のサイズもチェック!車中泊は可能?
室内空間の広さが特徴のN-BOXですが、実際のサイズが気になる人も多いはず。
N-BOXのボディサイズと室内空間のサイズについてもご紹介します。
N-BOXのサイズ
N-BOXのサイズについて、年式ごとにピックアップしてご紹介します。
初代モデル(2011年〜2017年)
ボディのサイズ
- N-BOX:全長3.395m/全幅1.475m/全高1770m(4WD:1.780m)
- N-BOX Custom:全長3.395m/全幅1.475m/全高1780m(4WD:1.800m)
室内空間のサイズ
- 長さ2.180m/幅1.350m/高さ1.400m
2代目モデル(2017年〜2023年)
ボディのサイズ
- 全長3.395m/全幅1.475m/全高1790m(4WD:1.815m)
室内空間のサイズ
- 長さ2.240m(スロープ仕様:2.060m)/幅1.350m/高さ1.400m
3代目モデル(2023年〜)
ボディのサイズ
- 全長3.395m/全幅1.475m/全高1790m(4WD:1.815m)
室内空間のサイズ
- 長さ2.125m(スロープ仕様:1.830m)/幅1.350m/高さ1.400m
※2024年12月時点の情報です。
N-BOXでは車中泊も可能!
N-BOXは、シートアレンジを活用することで車中泊を楽しむことが可能です。
車中泊の際には、後席シートをダイブダウンさせるシートアレンジがおすすめ。
モデルによっては、前席シートを後方に倒して後席シートと連続させるリフレッシュモードが利用できます。
ただし、多少の段差はできてしまうため、より快適に過ごすために厚手のマットレスやクッションなども用意しておくと良いでしょう。
詳しくは、こちらのコラムをご確認ください。
ホンダ「N-BOX」はキャンプ・車中泊向き?快適に過ごすコツも紹介
N-BOXのサイズや室内空間の快適さに関する情報についてもっと知りたい方は、下記のコラムもあわせてご覧ください。
ホンダ「N-BOX」のサイズは?ボディ・室内・荷室など詳しく解説
※リンク先のコラムは作成時点の情報に基づいています。
ホンダ「N-BOX」を中古車で選ぶなら!
2024年12月時点で3代目モデルまで展開しているN-BOXですが、中古車で選ぶとなるとどのモデルが良いのか悩んでしまう人も多いでしょう。
そこで、N-BOXの中古車を選ぶ際のおすすめのポイントについてご紹介します。
価格帯
中古車選びをする時、価格帯はとても気になるポイント。
現在中古車市場で展開されているN-BOXは、以下の価格帯で販売されています。
- 初代モデル(2011年〜2017年):15万円台〜160万円台
- 2代目モデル(2017年〜2023年):30万円台〜210万円台
- 3代目モデル(2023年〜):120万円台〜220万円以上あり
※2024年12月時点での本体の相場価格であり、初期費用や諸税金が別途加算されます。
年式だけでなく、走行距離や車両の状態などでも価格帯は変動しますが、やはり新しい年式のモデルほど価格は上がる傾向にあると言えるでしょう。
こちらのコラムもあわせてご確認ください。
ホンダ「N-BOX」の中古車でおすすめは?選び方のポイントや相場も
※リンク先のコラムは作成時点の情報に基づいています。
利便性
自分にぴったりなクルマを選ぶ際、利便性は非常に大きなポイントとなるでしょう。
広い室内空間が魅力のN-BOXは、どのモデルもサイズ感はほとんど変わりません。
しかし、フルモデルチェンジやマイナーチェンジを経るごとに快適装備が追加・改善されている点は注目しておくべきところ。
特に、2代目モデル以降で採用されているスーパースライドシートは子育て世代の家庭にとって非常に利便性の高い装備と言えます。
また、車椅子を必要とする家族がいる世帯にとってスロープ仕様車はとても重宝するはずです。
他にも多くの快適装備がN-BOXには備わっているので、ご自分のライフスタイルや家族構成に合わせてお選びください。
「ホンダ「N-BOX」は子育て世帯やファミリー向け!その理由や魅力とは」もあわせてご確認ください。
安全性
安全性の良し悪しも、クルマ選びにおいては重要です。
N-BOXの初代モデルには、エアバッグやVSA(ABS+TCS+横すべり抑制システム)などの優れた安全性能が備わっています。
2代目モデル以降は予防安全システムであるHonda SENSINGが標準搭載されているというところが大きなポイントです。
また、2代目モデル以降はボディの剛性が強化されています。
万が一の事故に備えるという点で安全性能は非常に大切なので、事前にしっかりと確認することをおすすめします。
維持費
車選びにおいて、維持費も忘れてはならないポイントです。
車の維持費は主に、「燃費」「税金」「保険料」「車検費用」のことを指します。
N-BOXの場合、これらの維持費がどのくらいかかるのかを見ていきましょう。
燃費
N-BOXのモデル別の燃費(JC08モード、FF車の場合)は次の通りです。
- 初代モデル:22.2km/L
- 2代目モデル:27.0km/L
- 3代目モデル:26.1km/L
※燃料消費率は定められた試験条件での値です。
※燃料消費率は使用環境(気象、渋滞など)、運転方法(急発進、エアコン使用など)によっても異なります。
例えば3代目N-BOXの場合、年間10,000km走行、ガソリン代はレギュラー165円/Lで計算すると、燃料費は約63,000円となりますので、目安としてご参考ください。
税金
クルマにかかる税金には、「自動車税」と「重量税」があります。
N-BOXは軽自動車に分類されるため、自動車税は年間10,800円※です。
※2015年4月1日以降に新車として登録された自家用軽自動車の場合
ただし、自動車税は新車登録した年度より13年経過すると20%増加します。
そのため、初代モデル(特に2011年式)の購入をお考えの場合には自動車税が異なることについて注意しておきましょう。
重量税は、新車登録や車検などの際に納付する税金で、車の重量や経過年数で異なります。
自家用軽自動車の場合、車両重量を問わず年間3,300円となっています。
ただし、重量税には「エコカー減税」という優遇措置があり、一定の基準を満たしていれば免税あるいは減税の対象となります。
N-BOXはガソリン車のため、2020年燃費基準を達成できている2代目モデルと2030年燃費基準を達成できている3代目モデルが減税の対象となっています。
なお、重量税も自動車税と同じく、新車登録から13年経過すると増加するのでご注意ください。
保険料
自動車にかかる保険料には、「自賠責保険(自動車賠償損害責任保険)」と「任意保険」があります。
自賠責保険は自動車を保有する際に加入が必須となる保険で、保険期間は次の車検までの期間分(中古車の場合は2年間)です。
N-BOXは軽自動車に該当するため、2年間(24カ月)契約の検査対象車の自賠責保険は17,540円です。(※2023年4月1日以降に保険期間の始期を有する保険契約の場合、離島地域では変動します。)
任意保険は運転者自身のケガや対物事故の補償のために加入しておいたほうが安心ですが、強制加入ではありません。
金額は加入者の年齢や車両の走行距離、保険のプランなどによって変動します。
車検費用
車検(自動車検査登録制度)は、新車として登録してから最初の検査(初回車検)は3年経過時、2回目以降は2年ごとに受けることとなっており、「法定費用」「車検基本費用」「(部品交換がある場合)部品交換費用」の合計が車検にかかる費用となります。
法定費用は、重量税・自賠責保険料・印紙代(検査手数料を支払うための印紙・証紙の代金)を合計したもので、車種によって金額が異なります。
軽自動車であるN-BOXの印紙代は2,300円です。
※2023年1月1日以降の新規検査(OSS申請を除く)の持ち込み検査の場合
※2024年12月時点の情報です
車検基本費用や部品交換費用は非法定費用のため、車検を依頼する業者によって異なります。
N-BOXの燃費や維持費に関する情報は、下記のコラムでも解説していますので、あわせてご覧ください。
N-BOX(Nボックス)の維持費はいくら?燃費やモデルごとの違いも解説!
※リンク先のコラムは作成時点の情報に基づいています。
ホンダ「N-BOX」は、室内が広く便利で快適なクルマ!
N-BOXは、軽自動車とは思えないほど広々とした室内空間がポイントです。
2011年の発売当初から現在まで室内空間のサイズはほとんど変わっておらず、大人4人が乗車しても十分なゆとりがあります。
荷室の利便性も特徴的で、シートアレンジを活用すれば大きな荷物や高さのある荷物も安心して運ぶことが可能です。
新しい年式のクルマほど安全性や快適性が改善されていますので、安全機能や装備についてもぜひご注目ください。
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札幌ホンダでは、N-BOXの中古車を取り扱っております(※ただし、完売の場合もございます)。
N-BOXの購入をご検討の際は、ぜひ札幌ホンダへご相談ください!