こんにちは!札幌ホンダ 西店です。
高い機能性とスタイリッシュなデザインを両立させたミドルセダンタイプの「インサイト」と、コンパクトカーの燃費性能とアッパーミドルクラスセダンが持つ広い室内やスタイル・質感・走りを融合させた「グレイス」。
どちらも5人乗り4ドアセダンのハイブリッドカーという共通点があるため、買い替えの際に悩んでしまう方も多いと思います。
そこで今回は、「インサイト」と「グレイス」のデザインや走行性能、燃費などの基本的なスペックを参考に、その注目ポイントと魅力を比較しながら紹介したいと思います。
「インサイト」と「グレイス」、基本スペックの違いを比較!
5ナンバーサイズのハイブリッドカーである「グレイス」は、2014年に生産を終了した同タイプの2代目「インサイト」のポジションを埋めるようなカタチで登場しました。
実際はどんな違いがあるのでしょうか?
まずはこの2台の外見の特徴や走行性能など、それぞれのスペックの違いを比較してみましょう。
「インサイト」と「グレイス」外見や大きさを比較!
まずは「インサイト」と「シビック」の基本として、ボディデザインやサイズからご紹介します。
インサイトの外見やサイズは?
1999年に登場したハイブリットカー「インサイト」。
世代ごとにボディや車格、コンセプトなどを変化させ、現在は2018年に登場した3代目が現行型として活躍しています。
初代はコンパクトなファストバッククーペ型の2人乗り。
2代目はハッチバックボディを採用した5ドアハッチバック。
そして、3代目は4ドアセダンとしてフルモデルチェンジしました。
一見してシンプルなセダンタイプのプロモーションですが、「品格」を意識して細部にこだわったボディラインやホイールデザインなどのディティールは感嘆もの。
綿密な縫製が自慢の高品質な内装と、車内外の美しさと高級感が大きなポイントになっています。
【インサイトのボディサイズ】
- 全長×全幅×全高(mm):4,675×1,820×1,410
- ホイールベース(mm): 2,700
- 車両重量(kg):1,370~1,390
グレイスの外見やサイズは?
2014年に販売が開始されたハイブリッドカー「グレイス」。
2015年にはガソリン車も追加され、2017年のマイナーモデルチェンジで安全性能などが強化されました。
室内の高さを確保しながらも車高は低く設定されており、ボディを横切る深いラインがスポーティな印象を与えてくれます。
ボディ底面への空気の流入を抑えるフロントロアスポイラーや、気流をスムーズにボディ後方へと受け流すトランクスポイラーなど、空力性能に優れたボディデザインが特徴。
「コンパクトセダンの革新」というコンセプトの通り、コンパクトカーの扱いやすさと燃費性能に、ミドルセダンならではの広々とした室内空間を兼ね備えたクルマです。
【グレイスのボディサイズ】
- 全長×全幅×全高(mm):4,450×1,695×FF:1,475 4WD:1,500
- ホイールベース(mm):2,600
- 車両重量(kg):1,110~1,260
「インサイト」と「グレイス」の走行性能や燃費の違いを比較!
「インサイト」と「グレイス」のエンジン性能と燃費は以下の数値です。
インサイト
- 最高出力
エンジン:80kW〈109PS〉/6,000rpm
モーター:96kW〈131PS〉/4,000~8,000rpm - 最大トルク
エンジン:134N・m〈13.7kgf・m〉/5,000rpm
モーター:267N・m〈27.2kgf・m〉/0~3,000rpm - JC08モード燃費 34.2㎞/L
「インサイト」が搭載している2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」は、発電用モーターと駆動用モーターの2つを駆使して、さまざまなシチュエーションに合わせた最適な走りを提供してくれます。
パワーと高い熱効率を追求しながら、静かで滑らかな加速感と静粛性を両立させ、さらに高い燃費性能も実現させています。
1番の魅力は、複雑な動力分配機構を持たないシンプルな構造のハイブリッドシステム。
普段乗りの場合にもっとも効率の良いモーターで走行してくれるため、シーンに合わせた快適な走りが可能です。
また、燃費と走りのバランスにすぐれたNORMALモード、省燃費で走るECONモード、加速感にこだわったSPORTモード、さらにそれぞれのモードをモーターだけで走ることでエンジン音を抑えるEVモードの選択ができます。
スイッチひとつで気分や状況にあわせて走りのテイストが選べるのも魅力です。
グレイス
・ハイブリッド車
- 最高出力
エンジン:81kW〈110PS〉/6,000rpm
モーター:22kW〈29.5PS〉/1,313-2,000rpm - 最大トルク
エンジン:134N・m〈13.7kgf・m〉/5000rpm
モーター:160N・m〈16.3kgf・m〉/0~1,313rpm - JC08モード燃費 FF:34.8km/L 4WD:29.6km/L
・ガソリン車
- 最高出力 97kW〈132PS〉/6,600rpm
- 最大トルク 155N・m〈15.8kgf・m〉/4,600rpm
- JC08モード燃費 FF:22.0km/L 4WD:19.6km/L
搭載エンジンは、少ない燃料で大きなパワーを引き出すために、1.5L i-VTECエンジンと高出力モーターを組み合わせ、低燃費とパワフルさを両立させています。
ガソリン車には、低速から高速までスムーズに加速し、さらに燃費性能にも定評のあるCVTを搭載。
アクセルペダルを踏み込んだ瞬間から力強い加速が続く、スポーティーな制御が特徴です。
燃費性能はJC08モードで34.8km/Lと、ハイブリッドセダンとは思えない低燃費を実現。
また、4WD車には軽量・コンパクト設計のビスカスカップリング式4WDシステムが採用されています。
「インサイト」と「グレイス」を比較してみると、快適な乗り心地や静粛性を重視するのであれば「インサイト」、加速性能やスポーティな走りを重視するなら「グレイス」がオススメ。
燃費性能は、ハイブリッド車であればどちらも同等の高さだと言えるでしょう。
ちなみに、寒冷地や降雪地帯など雪道の走りも気になるところですが、どちらの車種もパワーは十分!
車体や重量、小回りの良さなど、どちらもバランスの良いクルマとなので心配はありません。
「グレイス」には4WD車が設定されているので、運転に不安がある方にはオススメです。
雪道走行の実力については、さらに詳しくこちらでもご紹介しています。
ホンダのハイブリッドカーインサイトで雪道を走る!冬道での実力は?
「インサイト」と「グレイス」の乗り心地と安全面の違いは?
「インサイト」と「グレイス」、乗り心地や安全面での比較もしてみましょう。
運転のしやすさや乗り心地へのこだわり
低全高のワイド&ロースタイルながら、快適な室内空間を実現させている「インサイト」。
背もたれから、サイド、肩、足のふとももの裏までを大きく包み込むようなホールド感に設定されたフロントシートは、長距離ドライブでも疲れにくい快適さを重視しています。
また直感的なシフト操作が可能なエレクトリックギアセレクターや、ステアリングを握ったままディスプレイの操作が可能なレフトセレクターホイールなど、使いやすさにこだわった機能が特徴です。
「グレイス」は、コンパクトな車体ながら、居住空間もゆったりと確保している優れもの。
シートにもこだわっており、シートフレームは背もたれに柔らかいウレタンを厚めに配して心地よさを追求。座り心地がよく、ロングドライブも快適なシートを実現しています。
トランクルームは、バッテリー位置や開口部形状を工夫し、ハイブリッド車ながら大容量かつ荷物の出し入れがしやすい収納スペースとなっています。
それぞれに搭載された「ホンダセンシング」
「インサイト」には、対象の位置や速度の測定に強いミリ波レーダーと対象の形や大きさの識別に強い単眼カメラを融合した高精度な検知機能で、安心・快適な運転を支援する安全運転支援システム「ホンダセンシング」を標準装備。
シティーブレーキアクティブシステム(低速域衝突軽減ブレーキ+誤発進抑制機能)や適切な車間距離を保つためのサポートアダプティブ・クルーズ・コントロールなど、大事な家族を乗せてのドライブに欠かせない安全性能を搭載しています。
2017年のマイナーモデルチェンジより「グレイス」にも採用され、「HYBRID LX」「HYBRID EX」に標準装備化されたことにより、安全面に関してはどちらも差がなく、安心で快適な運転が叶います。
まとめ
ホンダの人気車種である「インサイト」と「グレイス」を比較してきました。
存在感のあるプロポーションと高級感で、4ドアクーペのようなシルエットが特徴な「インサイト」。
コンパクトで軽量、小回りの良さに加えて十分な車内空間も確保された「グレイス」。
大きな違いはボディサイズやデザイン性といえるでしょう。
燃費性能はほとんど違いがありませんが、「グレイス」の方はハイブリッド車とガソリン車、さらにそれぞれFFと4WDで選べるなど、用途に合わせた選択肢があることもポイントですね。
札幌ホンダではインサイトの中古車とグレイスの中古車も取り扱っております。
今回の比較を参考にして、使い勝手やライフスタイルに合わせて検討して、最適な1台を選んでくださいね。