こんにちは!札幌ホンダ南郷店です。
ホンダ初のハイブリッドカーとして1999年に登場した「インサイト」。
これまでに2度のフルモデルチェンジを経て、形を大きく変えながら現在まで活躍し続けています。
そんなインサイトは、中古車市場でも人気が高く流通量の多いクルマ。
年式やグレードもさまざまで、どれを買えば良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、年式・グレード・性能などを中心に、インサイトの中古車選びのポイントをご紹介します。
ホンダ「インサイト」とは?魅力をご紹介
インサイトは、1999年に登場した量産型ハイブリッドカー。
初代のファストバッククーペから2代目の5ドアハッチバック、そして現在の4ドアセダンへとスタイルを大きく変えながら進化し続けてきたクルマです。
そんなインサイトの最大の魅力は、やはり優れた燃費性能でしょう。
ハイブリッドシステムはもちろんのこと、空力性能を重視した流線形のボディデザインは燃費性能の向上に大きく貢献しています。
また、どの世代でも走行性能においてスポーツタイプとしての要素も兼ね備えているところも魅力の一つ。
ハイブリッドシステムのアシストによって生み出されるパワフルな走りに加え、低重心な設計が走行安定性を実現。
重心が低いことで操作性にも優れており、機敏な動きが可能です。
さらに、シンプルでありながら流麗なボディデザインや、高級感を感じさせるインテリアも魅力の一つ。
特に2代目以降は、メッキパーツやレザー調のパネルを採用するなどして、ラグジュアリーな居住空間を演出しています。
インサイトの特徴や魅力は、こちらのコラムでもご紹介しています。
ぜひご参照ください。
ホンダ「インサイト」の維持費はいくら?燃費やモデルごとの違いも解説!
ホンダのハイブリッドカーインサイトで雪道を走る!冬道での実力は?
ホンダ「インサイト」の中古車はどれがおすすめ?
発売から20年以上が経過したインサイトは、中古車市場での流通量が多く人気の高いクルマ。
市場にはさまざまなタイプのものが出回っています。
そのため、年式やグレードなど中古車を購入する時にどれを選べば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。
そこで、年式ごとの特徴やグレードについてと、おすすめのインサイトをご紹介します。
初代モデル(ZE1型、1999年〜2006年)
インサイトの初代モデルは、2人乗りのファストバッククーペとして登場しました。
パワートレインは、1.0L直列3気筒エンジンと当時最先端のハイブリッドシステム「Honda IMAシステム」。
そしてアルミボディなどによる軽量化や、リアタイヤを半分覆い空力性能を高めたボディデザインなど、燃費向上のために多くの工夫が行われているのが特徴です。
燃費は、当時の指標であった10・15モードで35km /Lとかなり高い燃費性能を発揮。
ただし、燃費性のみに注力したために実用性が伴っていないという問題点も抱えていました。
なお、グレードは1タイプのみとなっています。
2代目モデル(ZE2/3型、2009年〜2014年)
インサイトの2代目となるZE2型は、先代の販売終了から3年後の2009年に登場。
先代のクーペスタイルから、ハッチバックスタイルの5ドアセダンへと大きく変化。
5ドアになったことで乗り降りが楽になり、先代の問題点であった実用性の面も大きく改善されています。
ハイブリッドシステムはHonda IMAシステムを引き継ぎつつ、エンジンは1.3L i-VTECエンジンを新たに採用。
ボディのフォルムは先代同様に空力性能にこだわっており、燃費性能はJC08モードで26.0km/L(10・15モードでは30.0km/L)を達成しています。
ボディの素材をアルミからスチールへ変更したことで189万円〜という低価格も実現。
これも、発売当初から大きな話題を集める要因となりました。
ZE2型のグレード構成は、ベーシックグレードの「G」、上位グレードの「L」、クルーズコントロール搭載のスポーティモデル「LS」。
2011年のマイナーチェンジでは、1.5L i-VTECエンジンを搭載した「エクスクルーシブ(ZE3型)」が登場し、JC08モードで23.2km/L(10・15モードでは26.5kmk/L)と燃費性能はZE2型よりやや劣るものの、エンジンが大きくなったことでよりパワフルな加速を実現。
また、ステアリングのスイッチで7段階のシフト操作が可能なパドルシフトが標準装備となっているのも特徴です。
ZE3型のグレード構成は、ベーシックグレードの「XG」、上位グレードの「XL」、Hondaインターナビを標準搭載した「XG インターナビセレクト」の3タイプとなっています。
3代目モデル(ZE4型、2018年〜)
2014年の生産終了後、一時はラインナップから姿を消したインサイト。
しかし2018年、さらに新たな形に生まれ変わり市場に再登場します。
3代目となるZE4型の最大の特徴は、トランクリッドを持った4ドアセダンであること。
セダンになったことで、ボディラインやホイールデザイン、そして内装の至る所に高級感のある造形が施されています。
ハイブリッドシステムは、発電用と駆動用の2つのモーターを搭載した「SPORT HYBRID i-MMD(現在はe:HEVへ名称変更)」を採用。
モーターを多く活用できるシステムへ変更したことで、JC08モードで34.2km/L(グレード「LX」)という低燃費を達成しています。
さらに、シーンに合わせて走行モードが自動で切り替わるため、低速走行から高速走行までスムーズな走りも可能です。
なお、3代目からはホンダ独自の予防安全システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」が標準装備となりました。
高い精度で対象の位置・速度・形などを識別できる先進の安全装備を搭載したことで、高い安全性も獲得しています。
グレード構成は、ベーシックモデルの「LX」、装備と快適性が充実した「EX」、最上級グレードである「EX ブラックスタイル」の3タイプです。
中古車で選ぶならどのモデル?
初代インサイトは発売から20年以上経過しており、中古車市場でもほとんど出回っていないのが現状。
中古車を購入するのであれば、2代目以降のモデルが手に入りやすいでしょう。
2代目インサイトは市場に出回っている台数が最も多く、中古車平均価格34.9万円で本体価格相場は10万円台〜70万円台(※2022年1月22日現在)。
お手頃な価格で購入することが可能です。
走行距離は5万〜7万km台のものが多く、燃費性能も十分に高いので、維持費の節約にもなります。
ただし、古いものほど故障のリスクが高まるというところは要注意です。
走行性能にもこだわるならば、1.5L i-VTECエンジン搭載の「XG」や「XL」あたりがおすすめです。
一方、3代目インサイトは発売から間もないこともあって市場の台数は少なめ。
さらに、本体価格は190万円台〜350万円台(※2022年1月22日現在)と相場も高めです。
しかし、過走行な車両はほとんどなく良い状態のものが揃っているところがポイントです。
燃費性能の高さや先進の安全装備が全グレードに標準搭載されている点も大きな強み。
予算に余裕があり安全性を重視したいのであれば、3代目を選ぶと良いでしょう。
札幌ホンダではインサイトの中古車(※完売している場合もございます)も取り扱っておりますので、ぜひご確認ください。
また、インサイトの年式ごとの特徴はこちらでもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
ホンダ「インサイト」の中古車を選ぶ際のポイント
年式やグレードの他にも、インサイトの中古車選びのポイントはさまざま。
ここでは、インサイトの中古車を選ぶときに見るべきポイントを4つご紹介します。
デザイン
インサイトは、代を追うごとにスタイルが全く別物に変化しているクルマ。
デザインを重視する場合、どれを選ぶかは好みのタイプで変わってきます。
例えば、スポーツカータイプが好みであれば初代を、高級感を重視するならば3代目を狙うのが良いでしょう。
走行性能
初代インサイトは燃費性能に特化したクルマであるため、走行性能を求める場合にはあまりおすすめできません。
走行性能を重視するのであれば、1.5L i-VTECエンジンを搭載した2代目のZE3型が価格も手頃でおすすめです。
なお、価格帯は上がりますが、e:HEV搭載の3代目インサイトはさらに高い走行性能が期待できます。
予算に余裕があるのならば、3代目も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
安全装備
安全装備で中古車を選ぶとすると、やはり高い安全性能を持つクルマにしたいところ。
2代目インサイトは、高級モデルにしか高性能の安全装備が搭載されていませんでしたが、3代目は全グレードに先進安全装備のHonda SENSINGが標準搭載されています。
安全装備を重視するのであれば、3代目インサイトを選ぶのがおすすめです。
価格
インサイトの中古車価格の相場は200万〜360万円程度(※2022年1月22日現在)。
在庫の状況やモデルの人気で変動はありますが、古い年式や走行距離の長いものほど価格は下がる傾向がみられます。
ハイブリッドカーは自動車税重税の対象とはならないものの、古くなると故障が起こりやすくなるため要注意。
価格だけを見て購入するとメンテナンス費用が大きくかさみ、かえって損をしてしまうということになりかねません。
単に価格のみで判断するのではなく、購入後のことも考えながら探していくのが良いクルマの選び方ではないでしょうか。
中古車選びのポイントについては、こちらのコラムでもご紹介していますのでぜひご覧ください。
ホンダ「インサイト」の中古車価格の相場は?
インサイトの中古車の平均価格は、初代モデルが55.2万円、2代目が34.9万円、3代目が273.1万円(※2022年1月22日現在)
中古車市場に最も多く出回っているのは、2代目となる2009年式です。
2022年1月22日現在の年式別の価格相場(本体価格)は次の通りです。
- 2008年以前:30万円台〜70万円台
- 2009年式:10万円未満〜70万円台
- 2010年式:10万円台〜70万円台
- 2011年式:10万円台〜70万円台
- 2012年式:20万円台〜90万円台
- 2013年式:50万円台〜70万円台
- 2015年式:60万円台
- 2017年式:130万円台
- 2018年式:190万円台〜310万円台
- 2019年式:210万円台〜310万円台
- 2020年式:230万円台〜310万円台
- 2021年式:30万円台〜350万円台
※上記は全て本体価格の相場で、購入時には初期費用や税金などが加算されます。
※グレードやオプションなどの詳細条件を区別しない相場であり、査定額は方ションやエアロなどのカスタマイズ内容が影響することもあります。
インサイトの中古車はおすすめポイントがたくさん!
世代と共に大きく形を変えながら進化してきた、ホンダのインサイト。
市場に出回っている台数や価格帯から見ると、中古車としてお手頃なのは2代目でしょう。
ただし、発売から年数が年数が経っているため、故障のリスクが高いものも中にはあります。
また、価格帯は上がるものの、走行性能や安全性能においてホンダの先進技術を投入した3代目インサイトも捨てがたいところ。
価格だけにとらわれず、購入後のことも考えながらクルマを選ぶことが大切です。
札幌ホンダでは、インサイトの中古車も取り扱っております(※ただし、完売の場合もございます)。
インサイトの中古車をお探しの場合は、ぜひ札幌ホンダへご相談ください!