こんにちは!札幌ホンダ 南郷店です。
軽自動車の中でも人気の高いホンダのNシリーズ「N-WGN」と「N-BOX」。
「N-BOX」はファミリー向け、「N-WGN」は個人向けと、商品としての立ち位置的な違いはハッキリしていますが、クルマのデザインや走行性能などの基本的なスペックはどう違うのでしょうか?
今回は、乗り換えでどちらかのクルマの購入を検討されている方のために、それぞれの注目ポイントと魅力を比較しながら紹介したいと思います。
「N-BOX」と「N-WGN」、それぞれの基本スペックの違い
実用性に優れた軽自動車という部分で極めて近い存在でありながら、外見も性能も似ているようで似ていない「N-BOX」と「N-WGN」。
まずは外見の特徴と走行性能に分けて、それぞれのスペックの違いを比較してみましょう。
「N-BOX」と「N-WGN」外見の違いを比較!
「N-BOX」の基本スペック
- 全長×全幅×全高(mm) 3,395×1,475×FF:1,790
- ホイールベース(mm) 2,520
- 客室内(mm)長さ/幅/高さ 2,240(スロープ仕様は2,060)×1,350×1,400
初代「N-BOX」は2011年に発売し、2017年9月には2代目が登場。
常に変わらぬ人気を維持続けている理由は、軽自動車のボディサイズからは想像できない広々とした室内空間にあります。
子供を連れてのドライブを想定した室内は、エンジンルームのコンパクト化によって、大人4人が乗ってもくつろぐことのできる広さです。
「N-WGN」(旧モデル)の基本スペック
- 全長×全幅×全高(mm) 3,395×1,475×FF:1,655
- ホイールベース(m) 2,520
- 客室内(mm)長さ/幅/高さ 2,055×1,355×1,300
「N-WGN」は、2011年に高い基本性能を備えた軽ハイトワゴンとして発売。
2019年7月にはフルモデルチェンジで2代目が登場しました。
旧モデル「N-WGN」は、外観において「N-BOX」と比べて大きな差はありませんが、新型はヘッドライトが丸型、カスタムは四角と顔つきがスタイリッシュになり、それぞれ「N-BOX」と表情で見分けられるほど変わりました。
スペックの比較から見えてくる違い
それぞれの見た目の大きな違いの特徴として全高の違いが挙げられます。
ファミリー向けをうたっている「N-BOX」は、燃料タンクを前席の下に搭載することで、小型のミニバンに匹敵する荷室容量を実現。
前席、後席ともにゆとりがあるスペースが確保されており、天井までの高さが1.4mあるのでお子様のお世話もしやすいです。
一方「N-WGN」は、頭上の高さは「N-BOX」に比べて低いですが、前後方向のゆとりあるスペースはほとんど一緒。
実用面においてそれほどの差はありません。
ちなみに新型「N-WGN」は、全長、全幅、ホイールベースは旧型と同じですが、全高が20mm(2WD)50mm(4WD)高くなっています。
また、「N-BOX」はファミリーカーとして実用性重視のスライドドアであるのに対して「N-WGN」はヒンジドアという違いがあります。
「N-BOX」と「N-WGN」の走行性能や燃費の違いも比較!
「N-BOX」と「N-WGN」どちらにも、力強い走りと伸びやかな加速、そして低燃費がバランス良く融合した高性能DOHCエンジンを採用しています。
街中や坂道での加速性能や高速道路での快適さは折り紙付き。
それぞれ4WD車もラインアップされているので、寒冷地や降雪地帯での雪道でも安心して運転できます。
動力性能に大きな差は見られませんが、「N-BOX」は、車高があるにも関わらずセンタータンクレイアウトがもたらす重心の低さにより、見た目よりも穏やかな乗り心地が実現。
「N-WGN」は、50kgほど軽量な車両重量がもたらす燃費の良さ、操作の安定感があるハンドリング性能が大きなメリット。
モデルチェンジした新型「N-WGN」には、ボア×ストロークが変更された新型エンジンS07Bのほか、さまざまなエンジンの改良要素が搭載されており、さらなる動力性能のレベルアップが期待できます。
「N-BOX」
- 最高出力 43KW(58PS)/7,300rpm
- 最大トルク 65N・m (6.6kgf・m)/4,800rpm
- JC08モード燃費 FF:27.0㎞/L
「N-WGN」(旧モデル)
- 最高出力 43kW(58PS)/7,300rpm
- 最大トルク 65N・m (6.6kgf・m)/4,700rpm
- JC08モード燃費 FF:29.4km/L
「N-BOX」と「N-WGN」の乗り心地と安全面の違いは?
「N-BOX」と「N-WGN」のスペックの違いを紹介しましたが、乗り心地や安全面の違いはどうでしょうか。
運転のしやすさや乗車中の快適さ、安全運転をサポートしてくれる機能についても比較していきます。
快適な乗り心地にこだわる「N」シリーズ
「N-BOX」と「N-WGN」共にこだわっているのは、広い室内が生み出す快適な居住性と積載性です。
どちらも大人4人が余裕をもって座れる広さに加えて、長時間のドライブでも疲れにくいよう安定した姿勢を維持してくれる座席シートが魅力。
「N-BOX」は防音材や防音効果の高いカーペットも採用したことでエンジンのノイズ音が抑えられ、軽自動車であることを忘れるほどの静けさを実現しています。
「N-WGN」の特徴は、運転のしやすさにこだわったハンドル。
ステアリング舵角センサーの制御により交差点などでハンドルをスムーズに回せて、高速道路ではしっかりとした安心感を確保してくれます。
新型「N-WGN」は軽自動車にはめずらしく、より快適なドライビングポジションが取れるように、前後にステアリグが動くテレスコピック機能をプラスしています。
「N-BOX」と「N-WGN」それぞれの安全性能
「N-BOX」には、衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能など10種類の機能から成る安全運転支援システム「ホンダセンシング」を標準搭載。
たとえば、風の強い日の高速道路走行中に万が一ふらつきやすくなっても、車線維持支援システムによりクルマが車線を維持するサポートをしてくれるので安心です。
対象の位置や速度の測定に強いミリ波レーダーと、対象の形や大きさの識別をしてくれる単眼カメラなどを駆使した融合した検知機能で、安心・快適な運転をサポートします。
「N-WGN」の旧タイプモデルには「ホンダセンシング」は搭載されていませんが、シティーブレーキアクティブシステム(低速域衝突軽減ブレーキ+誤発進抑制機能)が装備されており、約30km/h以下での前方車両との衝突の回避・軽減を、自動(衝突軽減)ブレーキで支援してくれます。
新型「N-WGN」からは「ホンダセンシング」が採用され、飛躍的に安全性能が強化されています。
北国の雪道での運転もしっかりサポートしてくれる安全性能。詳しくはこちらをチェック!
N-BOX(Nボックス)と雪道の相性は良い?冬道でのドライブについて
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まとめ
軽自動車のハイトワゴンとして人気の「N-BOX」と「N-WGN」。
ゆとりある車内空間や実用性、動力性能や運転のしやすさなどはほとんど共通していますが、車高やリヤドアの仕様がスライドドアとヒンジドアで異なるなど、用途の違いが選択のポイントになりそうです。
ファミリー向けのユーティリティを重視するか、個人が乗るパーソナルな使い勝手を重視するか。
今回比較したポイントを参考に、ぜひ自分に合った1台を選んでくださいね。