こんにちは!札幌ホンダ 西店です。
広い室内で使い勝手が良く普段乗りに最適な「N-ONE」と、軽商用車の「新しい姿」を目指して開発された商用軽自動車バン「N-VAN」。
乗用車と商用車であるという明確な違いはありますが、同じ「Nシリーズ」の軽トールワゴン型のスタイルということもあり、具体的にどんな部分が違うのかを知りたい方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は「N-ONE」と「N-VAN」のデザインや走行性能、燃費などの基本的なスペックを参考に、その注目ポイントと魅力を比較しながら紹介したいと思います。
「N-ONE」と「N-VAN」の違い、まずは基本スペックを比較!
「N-ONE」と「N-VAN」、まずはこの2台の外見の特徴や走行性能など、それぞれのスペックの違いを比較してみましょう。
「N-ONE」と「N-VAN」外見や大きさを比較!
まずは「N-ONE」と「N-VAN」の基本として、ボディデザインやサイズからご紹介します。
N-ONEの外見やサイズは?
1967年に発売されたホンダ初の軽自動車「ホンダN360」のデザインをルーツとした「N-ONE」は、Nシリーズ第3弾として2012年11月に初登場しました。
軽トールワゴンに分類ながら、従来に比べ全高は低く設定されており、個性と先進性を表現したハッチバック風のスタイルになっています。
“どこか懐かしさを感じる外観” で、丸い目が印象的なフロントビューが特徴的。
室内のインテリアもタイプごとに全体の色調やトーン、素材や質感までをこだわりぬいた個性あふれる心地よい空間となっています。
ラインナップは、スタンダード、セレクト、プレミアムのほか、2017年のマイナーモデルチェンジではスポーティーモデルの「RS」が追加されています。
【「N-ONE」のボディサイズ】
全長×全幅×全高(mm) 3,395×1,475×FF:1,610、4WD:1,630
車両重量(kg) 830~920
ホイールベース(m) 2,520
N-VANの外見やサイズは?
軽商用車の「新しい姿」をコンセプトに誕生した「N-VAN」は、2017年にフルモデルチェンジした2代目「N-BOX」のFF車用プラットフォームがベースになっています。
商用車ということでデザインもシンプル。
ボディの特徴としては全高が1945mmと背が高く、さらに荷物が積み込みやすいように助手席側のセンターピラーを排除して開口部が大きくなっています。
ボディカラーが商用車らしいホワイトだけでなく、カラフルなデザインが設定された「+STYLE FUN」やロールーフの「+STYLE COOL」というグレードがあり、乗用車としての使用にも違和感はありません。
【「N-VAN」のボディサイズ】
全長×全幅×全高(mm) ハイルーフ:G、L、+STYLE FUN系:3,395×1,475×FF:1,945、4WD:1,960、ロールーフ:+STYLE COOL系:3,395×1,475×FF:1,850、4WD:1,865
車両重量(kg) 930~1,020
ホイールベース(m) 2,520
「N-ONE」と「N-VAN」には見た目以外で、自動車の区分が違うという大きなポイントがあるのも忘れずに。
「N-ONE」は乗用車で5ナンバー、「N-VAN」は商用車なので4ナンバーです。
軽自動車の4ナンバーで小型貨物車扱いの「N-VAN」は、2年ごとの車検で軽自動車税も5ナンバーの「N-ONE」よりも安い金額となります。
とはいえ税金面でのメリットがある分、貨物車としてタイヤの種類の制限があったりと、普通の乗用車とは別の部分で不便もあるので、購入の際は区分の違いを十分に理解しておく必要があるでしょう。
「N-ONE」と「N-VAN」の走行性能や燃費の違いを比較!
「N-ONE」と「N-VAN」のエンジン性能と燃費は以下の数値です。
「N-ONE」
■最高出力
NA車:43kW(58PS)/7,300rpm
ターボ車:47kW (64PS)/6,000rpm
■最大トルク
NA車:65N・m (6.6kgf・m)/4,700rpm
ターボ車:104N・m (10.6kgf・m)/2,600rpm
■JC08モード燃費
NA車:FF:28.4km/L 4WD:25.8km/L
ターボ車:FF:23.8km/L 4WD:23.0km/L
「N-VAN」
■最高出力
NA車:39kW(53PS)/6,800rpm
ターボ車:47kW (64PS)/6,000rpm
■最大トルク
NA車:64N・m (6.5kgf・m)/4,800rpm
ターボ車:104N・m (10.6kgf・m)/2,600rpm
■JC08モード燃費
NA車:FF:23.8km/L 4WD:21.2km/L
ターボ車:FF:23.6km/L 4WD:21.2km/L
「N-ONE」は力強い走りと伸びやかな加速、そして低燃費がバランス良く融合した高性能DOHCエンジンを搭載。
街中や坂道での加速性能や高速道路での快適さは折り紙付きです。
「N-VAN」のパワーユニットは、繰り返される停止と発進時に効果を発揮するS07B型エンジン。
商用車特有の積載負荷や使われ方に配慮して最適化しています。
どちらもエンジンがターボと2種類あり、トルク特性に優れた2,600回転という低回転で最大トルクを発揮するのでさらに快適な加速を実現。
さらに高効率CVTが状況に応じてエンジンの回転数を抑えるなどの制御をしてくれるので、低燃費に大きく貢献しています。
「N-ONE」も「N-VAN」も動力性能の面では大きな差はありません。
車高があるにも関わらずセンタータンクレイアウトがもたらす重心の低さにより、見た目よりも穏やか乗り心地となっています。
ターボ車でのエンジンスペックはどちらも同じですが、ノンターボの場合では「N-VAN」のエンジン性能が多少低いため、車両が重い分加速性能がやや劣るという点はあるでしょう。
それぞれ4WD車がラインアップされているので、寒冷地や降雪地帯での雪道で安心して運転できます。
「N-ONE」の雪道走行の実力については「ホンダN-ONEは雪道でも快適?冬道での乗り心地について解説」でもご紹介しています。
「N-ONE」と「N-VAN」の乗り心地と安全面の違いは?
軽ワゴンとしての機能性を追求した「N-ONE」と「N-VAN」。
乗り心地や安全面の違いも比較もしてみましょう。
運転のしやすさや乗り心地へのこだわり
「N」シリーズがこだわっているのは、広い室内が生み出す快適な居住性です。
燃料タンクを前席下に収めることで、ゆとりある空間を確保した特許技術「センタータンクレイアウト」が、コンパクトなボディと広い居住空間を両立させています。
「N-ONE」は大人4人が余裕をもって座れる広さに加えて、長時間のドライブでも疲れにくいよう安定した姿勢を維持してくれる座席シートが魅力。
前後のシート間隔も広く、後席にも足元・ヒザまわりに余裕のある開放的な空間が広がります。
また、運転席の目線も前方を見通しやすく、共に視界の広さと安定感のある乗り心地となっています。
「N-VAN」もファミリーカーとして人気の「N-BOX」をベースとしているからこその乗り心地の良さと静粛性の高さで、商用車とは思えない快適さが特徴。
もちろん積載性能に優れており、シチュエーションに合わせて使い分けられるピラーレス仕様のほか、テールゲートからリアシート、助手席までがフラットにつながる広々とした空間を実現することが可能です。
運転席以外の空間すべてに荷物を積むことが出来ます。
常に強化され続ける安全性能
「N-ONE」「N-VAN」共に、衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能など10種類の機能から成る安全運転支援システム「ホンダセンシング」を全グレードに標準搭載。
たとえば風の強い日での高速道路の走行中に万が一ふらつきやすくなっても、車線維持支援システムにより、クルマが車線を維持するサポートをしてくれるので安心です。
対象の位置や速度の測定に強いミリ波レーダーと、対象の形や大きさの識別をしてくれる単眼カメラなどを駆使した融合した検知機能で、安心・快適な運転をサポートします。
「N-ONE」「N-VAN」の違いを知って自分に合うクルマ選びを
ホンダの人気車種である「N-ONE」と「N-VAN」を比較してきました。
乗用車と商用車であるという区分の違い以外にも、見た目ではスタイリッシュさや使い勝手の良さなど、特徴の違いがあるようです。
基本スペックだけで見ると大きな差はありませんが、「N-ONE」はファミリー向けの乗用車として燃費性能が優れており、「N-VAN」は開口部や積載性能など、商用車としての使い勝手の良さが際立っています。
札幌ホンダでは「N-ONE」の中古車と「N-VAN」の中古車も取り扱っております(完売している場合もございます)。
今回の比較を参考にして、使い勝手やライフスタイルに合わせて検討して、最適な1台を選んでくださいね!