こんにちは!札幌ホンダ 西店です。
優れた走行性能と室内空間の快適さが自慢のホンダのミニバン「オデッセイ」。
スタイリッシュで程よいサイズのボディと,超低床プラットフォームの広々とした室内、普段乗りに最適な車種です。
1994年に発売された初代モデルから5代目となる現行型まで、根強い人気を誇っています。
今回は、そんな「オデッセイ」を購入する前に知っておきたい維持費について。
型式やグレードなどの基本情報と共に、燃費や車検費用の目安、軽自動車との比較などを紹介していきます。
※情報は2021年4月5日時点のものです。
「オデッセイ」はどんなクルマ? 特徴やモデル・グレードを紹介
1994年に販売が開始され、2013年に現行となる5代目が登場した「オデッセイ」。
まずはその特徴やモデル・グレードなどを簡単に説明します。
「オデッセイ」の基本情報
ホンダのミドルクラス乗用車である「アコード」のプラットフォームを用いて開発された「オデッセイ」。
1994年の発売から間もなく大ヒットとなり、低ルーフミニバンブームの火付け役となりました。
低重心でスポーティな走りと一般的なミニバンとは一線を画す車内空間の広さに加え、セダンの高級感をも兼ね備えたクルマとして、今なお変わらぬ人気で愛され続けています。
「オデッセイ」の型式とグレード、スペック
初代 RA1/2/3/4/5型(1994-1999年)
前後ヒンジ式の4枚ドアにバックドアを備え、ワンボックスカーの広い空間と快適な走行性能を合わせ持つ新しいコンセプトの乗用車として登場。
型式はそれぞれ排気量や駆動方式によって区分されています。
RA1は排気量2,156CC/駆動方式2WD、RA2は排気量2,156CC/駆動方式4WD、RA3は排気量2,253CC/駆動方式2WD、RA4は排気量2,253CC/駆動方式4WD、RA5は排気量2,997CC/駆動方式2WDです。
グレード展開は、ベーシックな「S」、上級グレードの「L」、7人乗り仕様の「B」、1996年のマイナーチェンジで「S」をベースに装備を強化した「M」が登場しています。
また、1997年のマイナーチェンジでは、3.0L・V型6気筒エンジン「J30A型」を搭載した「プレステージ」が新たに追加され「VG」と「VZ」の2つのグレードとなっています。
2代目 RA6/7/8/9型(1999‐2003年)
1999年に2代目へとフルモデルチェンジ。
初代のデザインやコンセプトは継承しつつも、トランスミッションなどスペックが向上しよりスポーティな走りへと進化しました。
RA6は排気量2,253CC/駆動方式2WD、RA7は排気量2,253CC/駆動方式4WD、RA8は排気量2,997CC/駆動方式2WDの3ナンバー区分、RA9は排気量2,997CC/駆動方式4WDとなっています。
2003年のマイナーチェンジで新設された24LタイプのRF7は排気量2,400CC/駆動方式2WD、RF8は排気量2,400CC/駆動方式4WDです。
グレードは「S」「M」「MQ」「L」の4種のほか、3.0L搭載の上級シリーズ「プレステージ」の「VZ」、「VG」。
さらに、専用ボディカラーなどを採用した特別仕様車「アブソルートリミテッド」「ファインスピリット」が設定されています。
3代目 RB1/2型 (2003‐2008年)
2003年にフルモデルチェンジした3代目はRB1/2型があり、独自の低床プラットフォームにより、広い室内空間を保ちつつ全高を1,550mmとして使い勝手や快適性を向上させています。
V6エンジンはK24A型の2種類を継続しつつ低燃費化を実現。
RB1は排気量2,354CC/駆動方式2WD、RB2は排気量2,354CC/駆動方式4WDとなっています。
グレードは、「S」、「M」、「L」、上級グレードの「アブソルート」があり、先代にあったV6エンジンの「プレステージ」が廃止されました。
4代目 RB3/4型(2008-2013年)
2008年にフルモデルチェンジした4代目はRB3/4型があり、エクステリアやインテリアがより洗練され、燃費性能もアップ。
走行性能と利便性が向上したことで、2009年には国内累計販売台数100万台を達成しました。
RB3は排気量2,354CC/駆動方式2WD、RB4は排気量2,354CC/駆動方式4WD。
グレードは、廉価グレードの「M・S」「M」「MX」「Li」のほか、ハイオクガソリン指定の「アブソルート」となっています。
5代目 RC1/2/4型(2013年~)
現行型である5代目はRC1/2/4型があり、2013年にフルモデルチェンジ。
性能・利便性をさらに向上させており、フロア下の燃料タンクの薄型化をはじめとしたレイアウトの工夫でさらなる低床化を実現。
先代オデッセイよりも広い室内空間を手に入れました。
エンジンは新開発のK24W型を採用し、「アブソルート」はプレミアムガソリン仕様から無鉛レギュラーガソリン仕様に変更。
プラットフォームとパワートレインを一新して、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」も全タイプに標準装備されています。
さらに2016年には、ホンダの上級ミニバンでは初採用の「SPORTS HYBRID i-MMD」を搭載したハイブリッド車も登場しました。
RC1は排気量2,356CC/駆動方式2WD、RC2は排気量2,356CC/駆動方式4WD、ハイブリッドタイプのRC4は排気量1,993CC/駆動方式2WD。
グレードは、ベースモデルの「G・エアロ ホンダセンシング」、走行性能にこだわった「アブソルート・ホンダセンシング」、上級モデル「アブソルート・EXホンダセンシング」となっています。
「オデッセイ」の年式についてのさらに詳しい情報は「オデッセイの年式は?モデルごとのグレードやスペック、装備を解説!」を参考にしてみてくださいね。
「オデッセイ」の維持費はどれくらい?
「オデッセイ」にかかる年間の維持費を、車検や自動車税・自動車保険料の目安を考慮しながら算出していきます。
「オデッセイ」の1年にかかる税金額
自動車を所有する場合にかかる税金は自動車税と重量税の2つ。
まず自動車税の金額は、排気量ごとに決められています。
「オデッセイ」の自動車税は、グレードの違いがありますが、1,500~2,000CCの場合は、新車登録時期が2019年9月30日以前の場合は年間39,500円、2019年10月1日以降の場合は年間36,000円。
2,000~2,500CCの場合は、新車登録時期が2019年9月30日以前の場合は年間45,000円、2019年10月1日以降の場合は年間43,500円。
2,500~3,000CCの場合は、新車登録時期が2019年9月30日以前の場合は年間51,000円、2019年10月1日以降の場合は年間50,000円になります。
自動車にかかる税金のもうひとつ重量税は、車両重量によって決定します。
こちらも、グレードによって重量の差があるぶん、課税クラスが混在しているので注意が必要な場合も。
オデッセイの場合は、ガソリン車・ハイブリッド車ともに2,000kg以下に該当するので、32,800円となります。
※新車新規登録等時、2年自家用の場合
※エコカー減税の適用がない場合
自賠責保険料と任意保険料
自賠責保険は、車を所有するなら必ず加入しなければならない保険で、正式には「自動車損害賠償責任保険」と言います。
保険期間は一般的に、次の車検までの期間分の加入となり、オデッセイ(普通車)で車検を受ける場合は24カ月契約の20,010円となります。
また、自賠責保険は万が一の交通事故の場合、対人にのみ損害を補償する保険なので、「対物」や「運転者自身の怪我」についての補償は対象外。
その場合は任意保険で補う必要があるので、強制加入ではありませんが、加入しておく必要があります。
こちらの保険は、年齢や走行距離などで保険料や補償内容が変化しますので、ご自身に適した保険を選ばなくてはいけません。
「オデッセイ」の車検費用
車検とは、正式には自動車検査登録制度のことで、車検費用は「法定費用」「車検基本費用」「部品交換費用」の3つの金額の合計になります。
法定費用は自動車重量税・自賠責保険・印紙代の合計金額で、車種ごとに法律で決めらているので、どこで車検を受けても同額です。
オデッセイの場合、法定費用は先ほどご紹介した自動車重量税 32,800円、自賠責保険(24ヶ月)20,010円に印紙代の1,000円〜1,200円を加え、合計が53,810円〜54,010円となります。
車検基本費用は、点検整備費用・測定検査料・車検代行手数料の合計金額で、自動車ディーラーや車検専門店など、どこで車検を受けるかによって金額が変化します。
※名称も各ディーラー・車検専門店によって異なります。
オデッセイのような普通乗用車だと24カ月定期点検料として約23,000円〜33,000円、測定検査料10,000円、車検代行手数料12,000円が目安です。
今回は、車検基本費用 45,000円〜55,000円を相場として計算します。
「部品交換費用」は、車検の際に整備が必要となった場合、パーツの劣化や損傷などを修理交換する際にかかります。
※情報は2021年4月5日時点のものです。
「オデッセイ」の燃費は?ハイブリッド車とガソリン車の維持費の比較
ガソリン代は、ハイブリッド車・ガソリン車でもっとも金額に差が出る費用です。
参考に5代目オデッセイのWLTCモード燃費を参考として、ハイブリッド車(RC4)2WD /燃費20.6km/L、ガソリン車(RC2)4WD/燃費12.6km/Lとして年間10,000km走行で計算した場合、ハイブリッド車67,961円、ガソリン車111,111円となります。
※ガソリン代はレギュラー140円/Lで計算
やはり燃料代は、ハイブリッド車とガソリン車で大きな差が出るので、日常的な走行距離によってはハイブリッドの維持費は格段に安くなります。
※情報は2021年4月5日時点のものです。
「オデッセイ」の維持費をハイブリッド車とガソリン車で比較!
「オデッセイ」の一年間の維持費は、ハイブリッド車とガソリン車で比べるとどのくらいの差があるのでしょうか?
【「オデッセイ」(ハイブリッド車)の維持費】
自動車税 39,500円(2019年9月30日以前の新車登録、2,000CC以下)
重量税 32,800円(2,000kg以下)
印紙税 1,000円〜1,200円
車検基本費用 45,000円〜55,000円
自賠責保険 20,010円(24カ月契約)
燃費 67,961円(20.6km/Lとして計算)
合計 206,271円〜216,471円
【「オデッセイ」(ガソリン車)の維持費】
自動車税 45,000円(2019年9月30日以前の新車登録、2,500CC以下)
重量税 32,800円(2,000kg以下)
印紙税 1,000円〜1,200円
車検基本費用 45,000円〜55,000円
自賠責保険 20,010円(24カ月契約)
燃費 111,111円(12.6km/Lとして計算)
合計 254,921円〜265,121円
※2021年4月5日時点での概算
1年あたりの維持費は、燃費のぶんハイブリッド車のほうがガソリン車に比べて5万円前後安くなるようです。
オデッセイのモデルごとに維持費の違いはある?
「オデッセイ」初代~5代目、それぞれのモデルの維持費の違いはあるのでしょうか?
「オデッセイ」は年式やグレードごとの排気量に違いがあり、そのぶん自動車税に差があるので注意が必要です。
基本の排気量は2,000~2,500CCですが、2代目には2,997CCのタイプがあり、さらに5代目ハイブリッド車の排気量は2,000CC以下となっているので、自動車税にそれぞれ6,000円前後の差があります。
また、燃費性能に関しては新しいモデルのほうが各段に良いので、そこでも年間の維持費に大きな差がついてしまいます。
重量税については「エコカー減税対象であるかどうか?」という点もポイントです。
購入を検討しているオデッセイの型式がエコカー減税の対象となるか、自動車ディーラーなどに確認してみると良いでしょう。
「オデッセイ」の維持費を知って購入の参考に
ホンダの人気車種である「オデッセイ」の年間の維持費について調べてきました。
維持費は、自動車税+重量税+車検費用+自賠責保険+燃費で、ハイブリッド車なら20万円台、ガソリン車であれば25万円台ほどからが目安です。
それに加え任意保険料がプラスされると考えておきましょう。
燃費や税金などで差あるので、年型やグレードの違い、ハイブリッド車とガソリン車での維持費の違いなどを考慮して購入を決めると良いかもしれません。
札幌ホンダでは「オデッセイ」の中古車を取り扱っております(完売している場合もございます)。
ぜひ今回の年間維持費の例を、購入の際の参考にしてみてくださいね。