こんにちは!札幌ホンダ 西店です。
ホンダの「ステップワゴン」は、広い室内空間と安定した走行性能が自慢のミニバン。
ユーティリティ性能と使い勝手の良さがファミリー層に人気の車種で、2015年4月に現行型となる5代目が登場した、5ナンバークラスのミニバンを代表する1台として知られています。
今回は、そんな「ステップワゴン」を購入する前に知っておきたい維持費について。
型式やグレードなどの基本情報と共に、燃費や車検費用の目安、軽自動車との比較などを紹介していきます。
※情報は2021年3月16日時点のものです。
「ステップワゴン」はどんなクルマ? 特徴やモデル・グレードを紹介
1996年に販売が開始され、2015年に現行となる5代目が登場した「ステップワゴン」。
まずはその特徴やモデル・グレードなどを簡単に説明します。
「ステップワゴン」の基本情報
発売当時の日本のミニバンの多くが、キャブオーバータイプが一般的だったなか、FFレイアウトのボンネットタイプとして登場した「ステップワゴン」。
車内空間の広さが自慢のファミリーカーで、その価格帯の広さからも販売面で成功を収め、現在も変わらぬ人気を誇っている5ナンバーサイズのミニバンです。
「ステップワゴン」はFFレイアウトによる床の低さや四角いシンプルなスタイルで、快適な居住性と積載性を実現。
前後左右、頭上空間にいたるまで余裕ある室内空間で、小さなお子様がいるファミリーには使い勝手が良いサイズ感となっています。
「ステップワゴン」の型式とグレードを紹介
初代1996年式モデルRF1/2型(1996-2001年)
RF1/2型があり、型式はそれぞれ排気量や駆動方式によって区分されています。
RF1は排気量2,000CC/駆動方式2WD、RF2は排気量2,000CC/駆動方式4WDの2種類。
最初はベーシックグレードの「G」、積載能力に優れた「N」、上級グレードの「W」というシンプルなグレード展開でしたが、1999年のマイナーチェンジ時に「G」をベースとした「デラクシー」、スポーティグレードの「スピーディ」が登場しています。
2代目2001年式モデルRF3/4/5/6/7/8型(2001‐2005年)
2001年に2代目へとフルモデルチェンジ。
先代の特徴を残しつつも、安全性が向上しステップが45mm低床化されるなど利便性もアップしています。
さらに通常の5ナンバーサイズボディに加え、8人乗りで全長幅1,725mmの3ナンバーボディも設定されました。
RF3は排気量2,000CC/駆動方式2WD、RF4は排気量2,000CC/駆動方式4WD、RF5は排気量2,000CC/駆動方式2WDの3ナンバー区分、RF6は排気量2,000CC/駆動方式4WDの3ナンバー区分。
2003年のマイナーチェンジで新設された24LタイプのRF7は排気量2,400CC/駆動方式2WD、RF8は排気量2,400CC/駆動方式4WD。
グレードは、廉価グレードの「Y」と「B」、ベーシックグレードの「D」と「G」、上級グレードの「I」と「K」、スポーティグレードの「スパーダ」となっています。
3代目2005年式モデルRG1/2/3/4型 (2005‐2009年)
2005年にフルモデルチェンジした3代目はRG1/2/3/4型があり、独自の低床・低重心プラットフォームをベースに、広い室内空間を保ちつつ全高を75mm低減させ使い勝手や快適性を向上させています。
エンジンは、先代のK20A型とK24A型の2種類を継続しつつ低燃費化を実現させています。
RG1は排気量2,000CC/駆動方式2WD、RG2は排気量2,000CC/駆動方式4WD、RG3は排気量2,400CC/駆動方式2WD、RG4は排気量2,400CC/駆動方式4WD。
グレードは、廉価グレードの「B」、ベーシックグレードの「G」、上級グレードの「L」、スポーティグレードの「S」、「スパーダ」、2.4L車で3ナンバーの「24Z」となっています。
4代目2009年モデル RK1/2/3/4/5/6/7型(2009-2015年)
2009年にフルモデルチェンジした4代目はRK1/2/5/6/7型があり、3代目に比べ全長と全高をアップさせつつも5ナンバーサイズをキープ。
また、3列目のリアフロアの構造を工夫した「3列目床下格納シート」を採用したことで、ますますファミリーカーとしての利便性がアップしました。
エンジンは、2.4Lが無くなりR20A型のみを採用しています。
RK1は排気量2,000CC/駆動方式2WD、RK2は排気量2,000CC/駆動方式4WD、RK3は排気量2,000CC/駆動方式2WD、R4は排気量2,000CC/駆動方式4WD。
ステップワゴンスパーダのRK5は排気量2,000CC/駆動方式2WD、RK6、RK7は排気量2,000CC/駆動方式4WD。
グレードは、ベーシックグレードの「G」、「スパーダS」、上級グレードの「L」、「スパーダZ」、最上級グレードの「Li」、「スパーダLi」となっています。
5代目2015年モデル RP1/2/3/4/5型(2015年~)
2015年にフルモデルチェンジした5代目はRP1/2/3/4/5型があり、後方にスペースのない駐車場で荷物の積み下ろしに便利な、横開きするバックゲート「わくわくゲート」を新搭載。
エンジンは、直噴1.5L VTEC TURBOエンジン「L15B」型となり、CVTも小排気量ターボエンジンに合わせて新規開発され燃費性能が向上しています。
また、2017年のマイナーチェンジでは、ステップワゴン初となるハイブリッド車も新設定されました。
RP1は排気量1,500CC/駆動方式2WD、RP2は排気量1,500CC/駆動方式4WD。
ステップワゴンスパーダのRP3は排気量1,500CC/駆動方式2WD、RP4は排気量1,500CC/駆動方式4WD。
ハイブリッドタイプのRP5は排気量2,000CC/駆動方式2WDとなっています。
グレードは、「ステップワゴン」「ステップワゴンスパーダ」共に、廉価グレードの「B」、ベーシックグレードの「G」、上級グレードの「EX」、スポーティグレードの「X」となっています。
「ステップワゴン」の年式についてのさらに詳しい情報は「ステップワゴンの年式ごとのモデルをご紹介!グレードやスペック、装備で比較」を参考にしてみてくださいね。
「ステップワゴン」の維持費はどれくらい?燃費は?
「ステップワゴン」にかかる年間の維持費を、車検や自動車税・自動車保険料の目安を考慮しながら算出していきます。
維持費にも関係する燃費についても、ご紹介しますね。
「ステップワゴン」の1年にかかる税金額
自動車を所有する場合にかかる税金は自動車税と重量税の2つ。
まず自動車税の金額は、排気量ごとに決められています。
「ステップワゴン」の自動車税は、グレードの違いがありますが、1,000~1,500ccの場合は、ガソリン車・ハイブリッド車ともに、新車登録時期が2019年9月30日以前の場合は年間34,500円、2019年10月1日以降の場合は年間30,500円。
1,500~2,000ccの場合は、ガソリン車・ハイブリッド車ともに、新車登録時期が2019年9月30日以前の場合は年間39,500円、2019年10月1日以降の場合は年間36,000円となります。
また、自動車にかかる税金のもうひとつ重量税は、車両重量によって決定します。
こちらも、年式やグレードによって重量の差があるぶん、課税クラスが混在し注意が必要な場合も。
ステップワゴン(5代目)の場合、ガソリン車・ハイブリッド車ともに2,000kg以下に該当するため、税額は32,800円となります。
※新車新規登録等時、2年自家用の場合
※エコカー減税の適用がない場合
「ステップワゴン」の車検費用
車検とは、正式には自動車検査登録制度のことで、車検費用は「法定費用」「車検基本費用」「部品交換費用」の3つの金額の合計になります。
法定費用は自動車重量税・自賠責保険・印紙代の合計金額で、車種ごとに法律で決めらているので、どこで車検を受けても同額です。
ステップワゴンの場合、法定費用は先ほどご紹介した自動車重量税 32,800円、次で紹介する自賠責保険(24ヶ月)20,010円に印紙代の1,000円〜1,200円を加え、合計が53,810円〜54,010円となります。
車検基本費用は、点検整備費用・測定検査料・車検代行手数料の合計金額で、自動車ディーラーや車検専門店など、どこで車検を受けるかによって金額が変化します。
※名称も各ディーラー・車検専門店によって異なります。
ステップワゴンなどの普通乗用車(3ナンバー)の場合、24カ月定期点検料として約23,000円〜33,000円、測定検査料約10,000円、車検代行手数料12,000円が目安で、合計は約45,000円〜55,000円となります。
今回は、車検基本費用を45,000円〜55,000円を相場として計算します。
「部品交換費用」は、車検の際に整備が必要となった場合、パーツの劣化や損傷などを修理交換する際にかかります。
自賠責保険料と任意保険料
自賠責保険は、車を所有するなら必ず加入しなければならない保険で、正式には「自動車損害賠償責任保険」と言います。
保険期間は一般的に、次の車検までの期間分の加入となり、「ステップワゴン」(普通車)で車検を受ける場合は24カ月契約の20,010円となります。
また、自賠責保険は万が一の交通事故の場合、対人にのみ損害を補償する保険なので、「対物」や「運転者自身の怪我」についての補償は対象外。
その場合は任意保険で補う必要があるので、強制加入ではありませんが、加入しておく必要があります。
こちらの保険は、年齢や走行距離などで保険料や補償内容が変化しますので、ご自身に適した保険を選ばなくてはいけません。
「ステップワゴン」の燃費は?
ガソリン代は、ハイブリッド車・ガソリン車でもっとも金額に差が出る費用です。
参考に5代目「ステップワゴン」のJC08モード燃費を参考として、ハイブリッド車(RP5)2WD /燃費25.0km/L、ガソリン車(RP2)4WD/燃費15.2km/Lとして年間10,000km走行で計算した場合、ハイブリッド車56,000円、ガソリン車92,105円となります。
※ガソリン代はレギュラー140円/Lで計算
やはり燃料代は、ハイブリッド車とガソリン車で大きな差が出るので、日常的な走行距離によってはハイブリッドの維持費は格段に安くなります。
※情報は2021年3月16日時点のものです。
「ステップワゴン」の維持費をハイブリッド車とガソリン車で比較!
「ステップワゴン」の一年間の維持費は、ハイブリッド車とガソリン車で比べるとどのくらいの差があるのでしょうか?
5代目ステップワゴンを例に、ハイブリッド車・ガソリン車をそれぞれ比べてみましょう。
「ステップワゴン」(ハイブリッド車)の維持費
自動車税 39,500円(2019年9月30日以前の新車登録、排気量2,000cc以下)
重量税 32,800円(2,000kg以下)
印紙税 1,000円〜1,200円
車検基本費用 45,000円〜55,000円
自賠責保険 20,010円(24カ月契約)
燃費 56,000円(25.0km/Lとして計算)
合計 194,310円〜204,510円
「ステップワゴン」(ガソリン車)の維持費
自動車税 34,500円(2019年9月30日以前の新車登録、排気量1,500cc以下)
重量税 32,800円(2,000kg以下)
印紙税 1,000円〜1,200円
車検基本費用 45,000円〜55,000円
自賠責保険 20,010円(24カ月契約)
燃費 92,105円(15.2km/Lとして計算)
合計 225,415円〜235,615円
※2021年3月16日時点での概算
1年あたりの維持費は、燃費のぶんハイブリッド車のほうがガソリン車に比べて3万円前後安くなるようです。
ステップワゴンのモデルごとに維持費の違いはある?
「ステップワゴン」初代~5代目、それぞれのモデルの維持費の違いはあるのでしょうか?
「ステップワゴン」は年型やグレードごとの排気量に違いがあり、そのぶん自動車税に差があるので注意が必要です。
初代~4代目までの排気量が1,500~2,000cc、また2,000~2,500ccとなっており、さらに5代目ガソリン車の排気量は1,500cc以下となっているので、自動車税にそれぞれ5,000円前後の差があります。
また、燃費性能に関しては新しいモデルのほうが各段に良いので、そこでも年間の維持費に大きな差がついてしまいます。
また、重量税については「エコカー減税対象であるかどうか?」もポイントです。
エコカー減税の対象車であれば、そのぶん維持費が安くなるでしょう。
購入の際は、ぜひ自動車ディーラーなどにチェックしてもらってくださいね!
「ステップワゴン」の維持費を知って購入の参考に
ホンダの人気車種である「ステップワゴン」の年間の維持費について調べてきました。
維持費は、自動車税+重量税+車検費用+自賠責保険+燃費で、ハイブリッド車なら19万円台、ガソリン車であれば22万円ほどから。
それに加え任意保険料がプラスされると考えておきましょう。
燃費や税金などで差あるので、年型やグレードの違い、ハイブリッド車とガソリン車での維持費の違いなどを考慮して購入を決めると良いかもしれません。
札幌ホンダでは「ステップワゴン」の中古車を取り扱っております。(完売している場合もございます)
ぜひ今回の年間維持費の例を、購入の際の参考にしてみてくださいね。