こんにちは!札幌ホンダ西店です。
ホンダが生産・販売している「ステップワゴン」は、ミニバンの元祖とも言える一台。
ファミリカーとしてはもちろん、福祉用車両としても大活躍しています。
そんなステップワゴンはこれまでに5つのモデルが販売されており、年式ごとに異なる特徴があります。
そのため、中古車として購入する際はどのような部分を重視するかが大切です。
そこで今回は、ステップワゴンの年式ごとの特徴や選ぶポイント、価格の相場を紹介します。
ホンダ「ステップワゴン」とは?魅力をご紹介
ステップワゴンの誕生は1996年。
ファミリーカーとしての機能性・操縦性に加え、遊び心も兼ね備えた「わくわくさせてくれる車」として、現在まで高い人気を保ち続けています。
そんなステップワゴンには、次のような魅力があります。
広々とした空間と乗り降りのしやすさ
ステップワゴンの魅力の一つは、なんといってもその車内スペースの広さ。
『メカのスペースを最小に、人のスペースを最大に』という思想に基づいて作られたキャビンスペースは、ホンダ独自の低床プラットフォーム技術によって実現されました。
ボディサイズは、全長4,760mm・全幅1,695mm・全高1,840mm。
これに対しキャビンスペースの広さは、室内高1,405mm・室内幅1,500mm・室内長3,220mmで、全体的にゆとりがあります。
また、ステップ高は390mmと低くなっており、小さなお子様からお年寄りまで乗り降りがしやすいよう設計されているところも魅力的。
2001年式モデルから採用されたパワースライドドアは、乗り降りのしやすさをさらに向上させています。
ファミリーカーとしての使い勝手の良さが追求された一台です。
快適な乗り心地
ステップワゴンは、その乗り心地の快適さも魅力の一つ。
低床設計で重心が低いため、車高の高い車にありがちなカーブや高速走行時のふらつきが抑えられており、安心して乗ることができます。
また、エンジンを前方に配置したFFレイアウトやターボエンジンの搭載によって、走行時の優れた静粛性を獲得。
さらに2017年にはハイブリッドモデルも導入されたことで、より高い静粛性を実現しました。
エンジンの音に邪魔されず車内全体で会話ができるので、快適なドライブが楽しめます。
視界へのこだわり
ステップワゴンは、開発当初から運転時の視界に重点が置かれていました。
ボディサイズが大きいミニバンは左側前方に死角ができるため、路肩に寄せて停車するときにボディを擦ってしまいやすいという問題があります。
この問題を解決するために、左ドアミラーの前部と助手席側の室内にミラーを配置し、2つの反射を利用して左前方の死角を無くす『サイドビューポートミラー』を採用。
4代目以降のモデルでは標準装備となっています。
このような安全面の配慮も、ステップワゴンの魅力の一つだと言えます。
優れた燃費性能
ステップワゴンは、燃費性能が優れているというところも魅力です。
現行の最新モデルは、VTECターボエンジンを搭載したガソリン車と、2モーターハイブリッドシステム『e:HEV』搭載車の2つを展開。
ガソリン車はJC08モードが15.8km/L、WTCLモードが13.6km/Lという低燃費。
ターボエンジンでありながらエンジンの回転数をおさえていることが、高い燃費性能とパワフルな走りを生み出しています。
一方、ハイブリッド車の燃費はJC08モードが25.0km/L、WLTCモードが20.0km/L。
走行シーンに合わせてモーター・ハイブリッド・エンジンという3つのモードを切り替えることで、より優れた燃費性能を獲得しています。
燃費や維持費などの詳しい情報は、こちらのコラムでも確認できます。
ステップワゴンの維持費はいくら?燃費やモデルごとの違いも解説!
また、ステップワゴンの魅力についてはこちらのコラムでも確認できますので、合わせてご参照ください。
ホンダ「ステップワゴン 」は子育てファミリー向き!理由を解説
ホンダ「ステップワゴン」の中古車はどれがおすすめ?
ステップワゴンは、1996年の発売開始から現在まで5回のモデルチェンジが行われてきました。
それぞれの年式に異なる特徴があり、どんな部分を重視するかによって中古車の選び方も変わってきます。
そこで、年式ごとのステップワゴンの特徴とおすすめポイントをご紹介します。
初代モデル(1996年〜2001年)
ステップワゴンの初代モデルの特徴は、従来のミニバンの主流であったエンジンのFRレイアウト(前席下部への配置)をFFレイアウト(フロント部分への配置)にしたこと。
これにより、ミニバンの問題点であった振動や騒音を軽減させることに成功しました。
2代目モデル(2001年〜2005年)
2代目モデルの特徴の一つは、初代の外観を引き継ぎつつ、子供の身長を考えた低床設計を取り入れたところです。
グレード名を『K』『I』『D』としていることからも、子供に視点をおいて開発された一台だということが伝わってきます。
さらに、国内初となるパワースライドドアの採用は、他に類をみない新たな取り組みとして大きな注目を集めました。
3代目モデル(2005年〜2009年)
2代目までは四角い見た目をしていたステップワゴンですが、3代目はデザインを一新し丸みを帯びたフォルムになりました。
ボディは一回り小さくなったものの、床や重心はさらに低く設計したことで、車内にはこれまでと同程度のスペースを確保。
さらに、ハンドリングの性能も向上しより安定した走りを生み出しました。
ユーザーの声を取り入れてパワースライドドアを両サイドに採用し、利便性も向上。
加えて、追突軽減ブレーキ(CMBS)や横滑り防止VSAシステムの搭載といった安全面の強化も大きな特徴です。
4代目モデル(2009年〜2015年)
4代目のコンセプトは『みんなの楽』。
それにともなってサイズアップされており、子供が立って着替えられるほどの広い空間になっています。
また、3列目シートが床下に収納できるようになっており、より多くの荷物を運べるように進化。
さらに小物を収納するスペースが多く用意されるなど、利便性の向上が図られていることも特徴です。
2012年のマイナーチェンジではアイドリングストップシステムが採用され、環境面への配慮が行われた車として注目を集めました。
5代目モデル(2015年〜)
5代目ステップワゴンの最大の特徴は、テールゲートに縦横どちらにも開く『わくわくゲート』を採用したこと。
狭い場所でも、荷物の積み下ろしが楽にできるように進化しました。
走行面においては、ホンダ初のダウンサイジングターボエンジン搭載により燃費性能が大幅に向上。
さらに安全面では、ホンダ独自の安全運転支援システム『Honda SENSING(ホンダセンシング)』が搭載されるなど、より安心して運転できるようになっています。
年式やグレードによる違いをもっと知りたいという方は、こちらのコラムもどうぞ。
ステップワゴンの年式ごとのモデルをご紹介!グレードやスペック、装備で比較
札幌ホンダではステップワゴンの中古車も取り扱っておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
ホンダ「ステップワゴン」の中古車を選ぶポイント
ステップワゴンの中古車には、選ぶ時のポイントになる部分が数多くあります。
そこで「デザイン」「走行性能」「安全装備」「価格帯」の4つに着目した中古車選びのポイントを紹介します。
デザイン
初代と2代目が全体的に四角いシンプルなデザインであるのに対し、3代目以降はフロント部分が丸みを帯びた近代的なデザインとなっています。
クラシックなデザインがお好みならば2代目以前、今風のデザインがお好みなら3代目以降のモデルがおすすめです。
走行性能
ステップワゴンは、全モデルを通して水冷直列4気筒エンジンを搭載。
さらにFFレイアウトを採用したことで、優れた走行性能とともに乗車時の快適性を実現しました。
また、初代から継続されている低床設計による安定した走りは、他のミニバンにはない最大の特徴です。
大きな違いとなるのは、5代目で採用されたダウンサイジングターボエンジン。
この採用により、少ない燃費でより力強い走りを生み出すことに成功しています。
さらに、2017年にはハイブリッド車も登場したことで、燃費性能の改善も実現。
高い燃費性能や走行性能を求めるのであれば、5代目を選ぶことをおすすめします。
安全装備
追突軽減ブレーキや横滑り防止機能、サイドパークビューの搭載など、3代目以降は安全面においても著しい進化を見せてきました。
しかし安全面において最も大きな進化を見せたのは、やはり5代目のHonda SENSING搭載でしょう。
ハイレベルな安全装備を搭載したことで、ステップワゴンはより安全に、安心して運転できる車へと進化しました。
価格帯
ステップワゴンの中古車の価格帯は、約86万〜550万円が相場となっており、数万円からの価格帯もあるようです。
※2021年11月29日時点
在庫の状況やモデルの人気により変動することはありますが、やはり古い年式や走行距離の長いものほど価格は下がる傾向にあります。
ただし、3代目以前のモデルは発売から10年以上経過しており、自動車税の重税の対象となるものがほとんど。
そのため、中古車市場では2010年以降の車が多く取り扱われています。
長く乗ることを目的に車を買うのであれば新しい年式のものを、期間限定ですぐに乗り換えるつもりであれば古い年式のものを選ぶと良いでしょう。
他にも中古車選びのポイントを詳しく知りたいという方は、こちらのコラムも参考にしてみてください。
ホンダ「ステップワゴン」の中古車価格の相場は?
ステップワゴンの中古車の平均価格は現行モデルだと211.7万円。
中でも多く出回っているモデルは、2016年式(2016〜2017年販売)です。
年式別の中古車価格の相場は次の通り。
- 2007年以前 10万円未満〜130万円台
- 2008年式 10万円未満〜130万円台
- 2009年式 10万円未満〜180万円台
- 2010年式 10万円台〜230万円台
- 2011年式 10万円台〜240万円台
- 2012年式 20万円台〜190万円台
- 2013年式 30万円台〜190万円台
- 2014年式 40万円台〜190万円台
- 2015年式 80万円台〜250万円台
- 2016年式 100万円台〜270万円台
- 2017年式 120万円台〜300万円台
- 2018年式 120万円台〜300万円台
- 2019年式 170万円台〜300万円台
- 2020年式 200万円台〜300万円台
- 2021年以降 200万円台〜400万円台
※上記は2021年11月現在における本体価格の相場で、購入時はこれに初期費用や税金などが加算されます。
※グレードやハイブリッド・4WD・FFなどの詳細条件を区別しない相場であり、査定額にはオプションやエアロなどのカスタマイズ内容が影響することもあります。
ちなみに走行距離で見ると、最も多く市場に出回っているのは意外にも10〜15万km台。
年式によりますが、60万円未満で購入できるものも多く存在します。
ステップワゴンの中古車は安全性能の整ったものがおすすめ!
ステップワゴンはミニバンの元祖として1996年から販売され続ける人気車ですが、中古車として購入する場合におすすめしたいのは4代目以降。
それ以前のモデルが自動車税の重税の対象となることや、市場に出回っている数自体が少ないということも理由に挙げられます。
しかし、最大の理由は安全性能がより充実しているのが4代目以降からであるということ。
特に、5代目からはHonda SENSINGが搭載されているため非常におすすめです。
家族や大勢の仲間と一緒に乗る機会の多いミニバンですから、やはり安全性能は重視していただきたいところですよね。
ただし、車に乗る目的は人それぞれ。
安全性はもちろん重要ですが、目的に合った車を購入することが大事です。
モデルごとの特徴を十分に吟味し、最適な一台を見つけてください。
札幌ホンダではステップワゴンの中古車も取り扱っておりますので、ぜひご確認ください。
(※完売している場合もございます。)