新車よりも手頃に購入できる中古車。
それでも大きなお買い物であることには変わらないですよね。
しかもいざネットで「中古車」と調べると、様々な車種と条件の組み合わせによる、膨大な量の候補から選ぶことになります。
自分の欲しい車両を決めるための重要なカギになるのが「予算」です。
そこで今回は「良い買い物をした!」と思える予算の決め方に関する指標をご紹介します。
支払い方法とローンの決め方
まずは中古車を購入した際の「支払い方法」と「ローンの決め方」について見ていきましょう。
車両本体価格ではなく購入総額で考えよう!
大切なのは、中古車を購入するためにかかる総額を知っておくことです。
販売されている中古車1台ずつにそれぞれ記載されている価格は「車両本体価格」です。
自動車の購入費用は「車両本体価格」に加えて、保険料や税金などの「諸費用」を合わせた総額で検討しましょう。
諸費用は購入する車両の大きさや販売店によって差はありますが、中古車の場合おおよそ10万円ぐらい見ておけば良いでしょう。
ローンを組む場合はローンの金利がプラスされます。
車両本体価格+諸費用+ローン金利=購入総額です。
この「購入総額」について実際に支払い可能かどうかがカギとなります。
中古車の購入総額については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
必要な費用総額を試算するために、理想を思い描きながら希望条件を挙げてみるべし!
あなたはなぜ中古車購入を検討していますか?
外車に乗りたい…
6人乗りの大型車に乗りたい…
キャンプに行きたい…
などなど、中古車を購入した後の生活にたくさんの夢を抱いていることでしょう。
まずは車種や性能など「これだけは譲れない!」という条件を、あなたの思い描くカーライフと結びつけながら挙げてみましょう。
もちろん、中には単純に便利な移動・輸送手段として中古車購入をお考えの方もいるかと思います。
そんな方は車に乗る人数や載せる荷物などを想像しながら、車両のサイズだけでも条件として挙げていきましょう。
欲しい車両の条件が定まれば、同等のグレードで同じ登録年数の車両を複数台比較して、最初の条件での相場をつかみます。
予算が合わないなど必要に応じて条件を削っていくと、希望する条件での相場が見えてくるでしょう。
同時に重要視する条件も分かってきますね。
支払方法と購入できるおおよその車両価格相場を知ろう!
購入費用総額を見据えたうえで、どのように支払うのか、分割の場合は支払いプランについても検討していくと計画的で良いですね。
■支払方法の違い
車両を購入する際の支払い方法には、次の3つのパターンがあります。
・現金
・現金+ローン
・ローン
現金で一括に支払える車両を購入できれば一番ですが、なかなか車両を一括で購入することは難しいもの。
無駄な金利の支払い、購入費用総額を抑えるためには現金で頭金をなるべく多く入れるとともに、月々の支払いもできる範囲で短期間で終えられるように調整することが大切です。
■頭金はどのくらい入金する?
現金で払う頭金の金額目安としては、中古車購入後当面の維持費等を考慮して、支払可能額から「20万円程度」残した分を支払いにあてるべきです。
余裕を持たせることで、購入後に車の維持が大変になり車に乗れなくなる、場合によっては車を手放すといった心配はなくなるでしょう。
■月々の支払はどうしよう?
ローンの月賦支払額ですが「月収の20%以内」であれば、ほとんど無理なく支払えるでしょう。
※月額の計算方法は、次のブロック「予算の計算方法」で詳しくご説明しますね。
自動車ローンは、支払い期間をどのくらいにするかが大きなカギとなります。
最長7年のローンもありますが、金利が上がってしまうので3~5年が一般的です。
中古車は初回登録から数年経過しているケースがほとんどなので、乗り潰す場合やレアな車両を乗り続ける場合を除き、下取り価格が付く範囲で乗り換えるケースが多いようです。
車両の耐用年数なども考慮して、ローンの支払い期間を決めるのがオススメです。
支払い方法の他に、もう1つお伝えしたいのが「家計における車両価格の相場」についてです。
■一般的な支払総額の相場
購入可能な車両価格は「年収の半分程度」が一般的と言われています。
例えば年収300万円ほどの人は、総額150万円程度の車両に収めておくのが無難、ということです。
もちろん、貯金をある場合を除いては数年のローンを組む場合がほとんどですので、ローン期間に大きな出費予定(結婚、転勤、出産など)があるのなら、その分も考慮する必要があります。
予算の計算方法
予算の計算方法をもう少し詳しくご説明します。
希望車種の総額から月賦支払額を計算してみよう!
希望車種の車両価格と諸経費を足した総額を出してから、それぞれの支払方法に合わせてみましょう。
◆希望車両価格が90万円、頭金として5万円支払った場合
900,000円+諸経費100,000円=総額1,000,000円
総額1,000,000円-現金で払う頭金50,000円=ローンで支払う金額950,000円
次にローンの利率と支払期間ですが、ここでは平均利率の7%、支払期間は4年の48ヶ月払いで計算してみます。
950,000円×利率1.07=1,016,500円
1,016,500円÷48回=毎月支払額21,178円
先ほどお伝えした「購入総額は年収の半分程度」「月々の支払い額は月収の20%以内」も参考に照らし合わせてみてくださいね。
支払中は急な出費に備えた貯蓄をしつつ、ボーナス払いも取り入れながら調整してみましょう。
何か出費が見込まれているようであればその時期までは支払額を抑え、余裕ができたら繰り上げするのも一つですよ。
無理のない予算を決めるには
無理のない予算を決めるにはどうしたらいいのでしょうか。
月収と年収を考えて、計画的に支払える車選びを!
もし試算をしてみて「支払いに余裕があるぞ!」となれば、支払期間を短くして計算するか、その車両よりももう少し車両価格の高いもの(年式が新しく、走行距離が少ないもの)を選んで再度計算してみましょう。
しかし、おそらく試算してみると予算オーバー…という場合が多いはず。
まずは前述の通り、
・車両購入総額は「年収の半分程度」
・ローンの月々の支払額は「月収の20%」
をベースに検討してみてください。
大幅に予算オーバーする車両は、本当に必要ではない車両を選んでいる可能性があります。
残念ではありますが再度車両の選びなおして、毎月の支払額があなたの月収の20%を超えないかどうか計算してみてください。
現在の生活出費の見直し
支払総額を抑え、状況により希望車両を変更することも大切ですが、どうしても欲しい車両なら日々の生活に無駄がないか見直してみることも大切です。
ついつい買ってしまう缶コーヒーやジュースをやめてみようか、毎月の外食や飲み会を半分に減らせないか、趣味のゴルフの出費を減らそうか…などなど。
買える車両のグレードが変わるなら、日々のコツコツとした節約も頑張れるかもしれないですよね!
しっかり節約して購入した方が、買ってから「本当に良い買い物をした!」と思え、愛車をより大切にできるでしょう。
下取り可能な自分の車があれば、現状を把握しておこう
現在お持ちの車があれば、下取りを検討してみましょう。
受け取った下取り価格を新しい車へ買い換える費用にあてられるので、ローンの支払期間や総額を抑えることができます。
そのためにはなるべく高額で下取ってもらいたいところですよね。
自分の車が売却できる状態かの確認も兼ねて、無料査定をしてみましょう。
まとめ
予算や候補の車種がある程度見えてきたら、実際の車に会いに行きましょう。
画面上では写らない車のかっこよさや綺麗さ、はたまた古さや汚さに気づくことも多いはず。
希望の車を目にすると実際のカーライフもイメージしやすくなりますね。
予算を決めるときには、営業スタッフさんとの会話からも良いヒントが得られます。
「あなたと似たような条件のお客様は、こんな予算額と支払期間で検討されてましたよ !」といった客観的なアドバイスも。
迷った時もお気軽にお店へ足を運んでみてくださいね。
予算をしっかり決めて、楽しく中古車選びができるよう祈っています!